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黒の代行者  作者: たまたまご
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5~?の話 ~

ようやく着地点を決めたら書かなきゃいけないことが出てきました。

判りづらくなるかもですが今後必要な話です。


「・・・昔、そう昔の、私がまだ見習いの神官で、中央大陸にある大聖堂で学んでいた頃、当時師事していた司教様からこういった話を聞いたことがあります・・・・」


「私達魔人族の使う魔術も、獣人族が使う気功法も、妖精族が使う法術も、人族が使う魔導も、皆つかっている力は同じ魔力であり、全ての技はかつてありし魔法の劣化である。そして全ての力たる魔力は根源たる混沌に通じる・・・」


「・・・そして混沌とは・・・・」


「そう・・・世界は全て混沌から生まれ、混沌へと還る。この世にある全て命、全ての世界は混沌に通じ、神々すらもまた混沌から生まれたものの一つにすぎない。我々に死が在るように世界や神々も永遠には生きず、やがて混沌へと還る」


「神は永き時を生きる。しかしこの世に同じ命がないように、神もまた同じものはいない。偉大なる神は混沌と最初の契約を交わせし始原なる神。始原なる神とそれにつらなる神々により数多の世界が生まれ栄えそして消えていった。」


「・・・時が流れ始原なる神々もまた混沌へと還り、始原なる神と混沌の間で交わされた、古の契約は永き時の中忘れられていった。古の契約は忘れ去られたが神々が滅びたわけではなく、数多の神々が生まれ消え、また数多の世界も生まれ消えていった。」


「また時が流れ、永き時を生きる神々もその種の限界が来たのか、衰え劣化した者が増え始めた。劣化した神には新たな世界を創ることも、自らの世界を維持することもできなくなってきた。神というものは世界を持たなければ自らを維持し存在し続けることができない生き物。世界を失った劣化神達は自らの生存を賭け他の神の世界に押し入った。その争いの中で数多の神々と世界が混沌へと還った。」


「滅びるゆく世界と神々の叫びは混沌へと届き、そこに新たなる契約が結ばれた。

・・・そう・・・裏切り、破られる偽りの契約を」


「偽りの契約であっても混沌の力により、神々はかつての力を取り戻した。

そしてまた数多の世界を生み出した。

しかしそれも長続きはしなかった。」


「数多の世界を生み、自らに都合の良い世界を創る中で神々はやがて再び驕り高ぶり一つの結論を出した。

自らは偉大なものであると。

自らに並ぶものなど存在しないと。

混沌などとるに足らない存在だと。

自らこそが至高なのだと。

そう思い込んだ神々は混沌との新たなる契約を自ら破棄した。」


「それは混沌を、そう滅びかかっていた神々を憐れみ、かつての力と栄光を再び与えた混沌を裏切る行為だった。契約が破棄されたため神々への混沌からの力の供給は止み、神々はまた劣化した存在へと戻っていった。」


「神は生きるために世界を必要とする。劣化した神は世界の命を吸い生きていく。やがて世界は神に命を吸いつくされ滅びる。」


「神々は劣化し滅びゆく存在かもしれないが、世界は、そしてそこに生きる命はそうではない。

神なき世界でも続く世界と命。神がいる限り世界は・・・・」




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