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黒の代行者  作者: たまたまご
13/19

12~未来視~

「・・・ウイル。

正直に言って君が何を言っているのかわからないよ。

未来視とかの君についての話は少し思い当たるところもあるけど・・・

でも、それに僕が関わるっていうのは正直まったく理解できない。

ほんとに何を言っているんだって感じだよ。

大体だよ、僕が代行者!?

君と肩を並べて戦っている?

何言ってるんだよ!

そもそもだ、僕が子供にすら勝てないって知っているだろう!

そんな僕がどうやって戦うって言うんだ!

そんな僕がどうやったらそんなのになれるって言うんだよ!

僕が、弱いってことは、君だってよく知っているだろう!」


思わず叫ぶように感情をウイルにぶつけてしまう。

感情のまま、何かを誰かにぶつけるなんて初めてかもしれない。

いつも他人の顔色を窺って、目立たないように、とにかく人目につかないように、それこそそこに存在しないように生きてきた。

僕は落ちこぼれの欠陥品だと周りから烙印を捺され、常に身の危険を感じながら、人の輪から外れて生きてきた。

孤児院でも、学校でも常に一人で、まともに会話できる相手なんてウイルくらいしかいなかった。


・・・考えてみるとウイルに対してさえこんな風に感情をぶつけるなんて初めてかもしれない。

うん、ウイルもびっくりしてる。


「・・・あ~うん、まあそうだよな。

うん、まあ、そうだな。

うん、そのだ、なんというか、その・・・すまん。

そのなんというかだな、そのな、うん、俺もちょっとな・・・なんというか、興奮してるというか、なんというか・・・

うん、やっぱすまん。」


「そのだ、お前に関する未来視は結構子供のころから何度か見ててな、でもやっぱり確信があったわけじゃなくてさ、そしたらお前も中央大陸に行くって言うし、あの事についても知ったっていうからさ。

それで、あ~お前はやっぱ俺らの同志だったんだって思ったらちょっと抑えられなくなってな。

いきなりだったし、今日初めてあの事を知ったばっかなら、まだわかんないことばっかだしさ、混乱するよな。」


「うん、だからやっぱしすまん、だな。」


ウイルが謝ってくる。

正直言ってることはわかるような、わからないような感じで混乱の方が強い。

ただ、ウイルがほんとに申し訳なく思っていることは伝わってきた。


「いいよ、正直に言ってまだよくわかってないし、混乱してるって言うのが本音だけど。

でも、いいよ。

申し訳なく思ってくれてるのは伝わったから。」


「おっそうか。

許してくれるか~

さっすがシロ君、懐が広いね~。」


なんかもういつものウイルの感じに戻ってる・・・


「は~、なんかもういいけどさ・・・

うん、混沌とか、そっちの方はいったん置いておくけどさ、その、ウイルの言う未来視ってなに?

なにをどうしたら僕が代行者とか言う話が出てくるの?」


「おいおい、混沌の話を置いてくって、凄いなお前。

話しはいろいろとあるけども、なんだかんだ言って一番の核心なんだけどな~

ん~しかし未来視か~

ちょっと説明しづらい部分もあるんだがまあいいか。」


「さっきも言ったが俺は未来視っていう能力を持ってる。

未来視って言っても便宜上そう呼んでいるだけで中身は別物なんだ。

一般的に未来視って呼ばれる能力は確率の高い未来を垣間見るだけだが、それと違い俺のは未来を確定させる力がある。

具体的には説明しずらいんだが、例えば未来の中にある複数の選択肢からひとつを、俺が選択して確定させることができるんだ。

ただこれもいくつか条件があるみたいで、常に確定させることができるわけじゃないんだ。

だから垣間見える未来の全てを確定させられるわけじゃない。

シロの未来もその内のひとつで、確定はしていないんだけど、確率はかなり高い未来なんだ。

なんで確率が高いかっていうと、確率の高い未来と低い未来は視え方が違うんだ。

だから俺はシロが代行者になって、俺の戦友になるって思ってたんだ。」


「あ~正直ついていけてないんだけど、僕がどうやって戦うって言うんだ?」


「それは俺も正直判らん!

だけど、なんとかなるさ。

司祭様に訊いたことがあるが、代行者や守護者ってのは何らかの能力者らしいぞ。

シロにもなにか眠っている特殊能力があるかもしれないし、それで戦うんじゃないのか?」


いや・・・特殊能力って・・・

そんなのあったら僕はもっとここで生きやすいよ・・・


「なんかすっごいあやふやな話なんだけど・・・

それで、一応聞いとくけど僕に関する未来視は他にもあるの?」


「おう、あるぞ。

代行者になった未来以外にも、巡回神官になって旅してるとことか、どっかの教会で子供たちに囲まれてるとことか、冒険者と一緒にダンジョンに潜ってるとことか。

あ、それから嫁と子供を連れて挨拶に来てるとことかも視たな。」


・・・は!?

嫁!?子供!?

マジか!?

え、基本、女子には存在しないものとして扱われるか、汚物を見る様な目で見られるかで、全くモテたことのない僕に、嫁と子供!?


・・・俄然ウイルの未来視を信用したくなった。

嫁と子供・・・ほしい・・・

人並みの温かさが、家族が欲しいです・・・



嫁の話を出したのは友人にBLかときかれたので、否定の意味を込めてます。

もっともこのペースだと嫁登場まで何年かかるか・・・

ハーレムはしないつもりです。

一定期間にヒロインは一人にするつもりです。

次のヒロインを出すときはキチンと別れてからです。

本妻登場は当分先の話です。

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