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一応な関係  作者: aotohana
11/24

記憶***名前と優しさ

***




「ねぇ、久我…」


「なに?」


「あの…さ、名前で呼んでもいい?」


驚いた様子の久我。少しの間があって…



「別に…いいけど」


「えっと…じゃ…颯、私のことも名前で呼んでもいいけど…」


というか呼んで欲しい。



「あ…『トコ』とかでもね…全然いいよ」



私は恥ずかしさを誤魔化すように笑って言ったんだけど…彼は少し怒ったような表情をする。



「トコ?…そんなん呼びたくねぇし」



私の願いは叶うことはなかった。

付き合う前も、後も『木原』のまま。

ひどくない?

颯は私のこと全然好きじゃないし、彼女と思ってるかさえ謎だ…。




颯は全然優しくない。


ほんとに…優しくなくて…酷くて…


けど…


バイトない日、一緒に帰る時はいつも家の近くまで送ってくれたっけ…。



「じゃあな」


別れる時はそっけないんだけどね。

彼の後ろ姿を見てたいのに


「いいから、早く行けって、風邪引くだろ」


そうやって、いつも怒る。

無愛想だけど…ほんとは優しいこと知ってたはずなのに…。



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