久々の帰省
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馬車が近づいてくる。
さすがは名門貴族。
豪華な馬車とたくさんの護衛と共にやって来た。
ってそんなことはどうでもいいのだ。
お兄様たちが帰って来てしまうのだ。
少し腹黒かったり、元気すぎたりするのもあるが、小さかった頃にはもういなくて関わりが薄いというのがでかい。
小さい頃の記憶はあまりないのだ。
まあつまり人見知りが発動してしまうわけである。
「「「ただいま戻りました」」」
「久しぶり! 待ってたのよ!」
「長旅ご苦労様です」
メイド長のグラマは相変わらず怖い
「長旅おつかれさまです!」
サリラは相変わらず可愛い。
「お父上もお久しぶりです」
この人は長男のニコラス・フォン・グリセリスだ。
しっかり者で将来グリセリス家の当主になる予定である。
剣術やら魔術やらの才能はないそうだが内政の才能はピカイチだそうだ。
まさに領主って感じだ。
ぱっと見いい人そうだが結構腹黒い。
「お父さんは素直じゃないんだから」
そう笑うのは長女のアーナ・フォン・グリセリスだ。
この人も剣術や魔術はそれほど得意ではないそうだが、人付き合いが上手いらしい。
僕の真逆だな。
将来は外交官だろう。
もちろんこの人も腹黒い。
ただお父様が素直じゃないというのは同感である。
「マリウスもデカくなったな」
このいかにもやんちゃそうな人は次男のアグナ・フォン・グリセリスだ。
剣術と騎馬の腕、それに戦争の才能もあるらしい。
将来は将軍だろう。
ただ突然僕に話を振るのはやめてほしい。
なんて答えればいいかわからないじゃないか。
「アグナお兄様もお元気そうで」
「だろ?この前の剣術の授業満点だったんだ!」
「ちなみに数学の授業0点だったよ」
「それはいいだろ!」
ニコラスお兄様が苦笑している。
帰省記念パーティーとでもいうべきか、今日の夕飯は少し豪華だった。
そして何よりケーキが出たのだ。
この世界の甘味は貴重だ。
たくさんご飯を食べたがスイスイ食べれる。
これが「スイーツは別腹」というやつだろう。
「そういえば妊娠したんだよね?」
「そーなのよ」
「男の子? 女の子?」
「女の子」
「名前は?」
「それが今迷っててね」
こんな感じで雑談をしているみんなはなんだか楽しそうだ。
ちなみに一番楽しんでいるのはお父様である。
表情ではわかりにくいが、少し口角が上がっている。
あっちょっとそわそわしてる。
これは学校での様子について聞きたいっぽいぞ。
とは言ったものの僕もお父様と同じ人種だから聞けない。
もしかしたらコミュ症は前世ではなく遺伝が原因かもしれない。
けどお母様含めて僕とお父様以外はコミュ力高いんだよな。
不思議である。
「〜〜〜〜〜そういえば最近学校どうなの?」
あっ聞いてくれた。
グッジョブお母様。
あっお父様も喜んでる。
まあぱっと見無表情だが。
「えぇ〜・・・あ、っちょっと前だけどニコラス兄さんがテストで学年トップ取ってたよ」
「すごいじゃない」
「母さんありがとう」
「・・・よくやった」
「父上ありがとうございます。」
なんか距離を感じるな。
まあお父様すごい優秀だからな。
尊敬してるんだろ。 うん きっと
そんなかんなで部屋に戻って来た。
なんだかんだ兄弟で話すのは楽しいな。
前世では得られなかった感覚だ。
そう思いつつもう時間が遅いので日課の読書はしずに目を閉じる。
そして今世は兄弟仲良くしようと誓うのであった。
小ネタ
名前と家名の間にある「フォン」
これは本家である証みたいなものです。
分家は「フォン」がなかったり、別のものだったりします。
お願い
今妹の名前を考え中です!!
案がある人がいればどしどしコメントください。
お願いします!!!
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