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バフが重ね掛けされない僕なのに、この世界を救うらしい  作者: M


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大団円


 見知らぬ女性は、彼女は僕の顔を撫でた。

 突然そんな事をされたのに、なぜか懐かしさを感じる。


「こんなに大きくなって……。でも、目元は小さい頃のままね。」

「あなたは?」


 僕にはその答えは分かっていた。


「あなたの母さんよ。」


 母さんは僕を強く抱きしめた。今まで感じたことのなかった温もりに、自然と涙が出てきた。

 そんな僕たちに、エイアールが歩み寄る。


「お主に掛かっていた大量のバフが巻き戻され、母親の命が戻ってきたのじゃ。」

「神様って、こんな奇跡が起こせるんですね。」


 エイアールは、(ヴィアール)の事を想って少しだけ俯いた。

 そして振り切るように僕に三つのバフを掛けた。


「『アジャイル』『クロックアップ』『バスパワー』。お主の体質が治ったか確認せんとな。」


 体に力が漲るのを感じた。小剣を構えると、エイアールがスキルを発動する。


「クラウド、切ってみろ。『アローダイヤグラム』!!」


 飛んできた光の矢を、僕はしっかりと確認し、素晴らしい速度で避け、渾身の力でぶった斬る。


「ちゃんとバフが重ね掛けされておる。」

「ありがとうございます。」


 エイアールと僕は笑顔になる。母さんも僕の成長を喜んでくれる。


「すごいわ、クラウド!」

「あ、ありがとう。」


 まだ、ちょっと慣れない。

 僕は苦笑いした。


 エイアールは真面目な顔で提案をしてきた。


「なあ、クラウド。父のいる家へは戻れまい。このまま母と一緒に、わしの所へ来んか?」


 その提案は魅力的だけど、僕は頭を振った。


「いえ。王宮へ戻って、父さんと話してみようと思います。」

「あいつは母を殺し、お主まで殺して自分のバフにしようとしたんじゃぞ!?」


 エイアールは目を見開いて驚いた。


「大丈夫です。父さんがやろうとした事は、もうできないはずですから。」

「それはそうじゃが……」

「父さんは僕を大切に育ててくれました。だから、話せば分かってくれると思うんです。」


 エイアールは溜息を吐いて呟いた。


「分かり合えると良いがな。」


***


 世界が平和になって、二年。

 ローンチとリスケは結婚し、英雄夫婦として有名になった。


 一方、クラウドは森で木を伐っていた。父ほどではないにせよ、もう立派な木こりだ。


「クラウド、そろそろ飯じゃ。帰るぞ。」


 エイアールが声を掛ける。彼女は、母さんの手料理が気に入って、僕の家に居着いてしまった。

 手伝ってくれるから助かるんだけど、森を伐り過ぎると小言が飛んでくる。


「先に帰ってて。」


 父さんの墓前に花を手向ける僕を、エイアールは呆れながら眺める。


〜おしまい〜

 最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。

 1024字ずつ32回なんて、今から思うと意味のない制限を掛けてしまったと後悔。そんな制限しなければ、もっといろいろ書けたのに。

 私が至らないために、読みにくい点、分かりにくい点が多かったと思います。今後の作品に生かせたらと思いますので、ご感想をいただけますと幸いです。

 あ、クラウドの耳が良い理由の伏線回収しそこねた……


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