表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
世界は色をもたない  作者: 由稀
13/27

13


剣がジワリジワリと近付いてくる。


カゴ?知らない言葉が投げられる。

こういう時は、転送された主人公はどうやって切り抜けていたのだろう。

本を読んでこなかった自分が嫌になった。


汗が滲む。


息がまた吸えなくなっていく。


「やめて。」


先ほどまで、こちらに戦闘態勢を取っていた視線がスズへ移る。


「アイラ、私と、剣を下ろして。」

「しかし…。」


「アイラ、私の言うことが聞けないの?」

アイラはすぐに手元を緩め、剣先と、スズと呼ばれた少女を丁寧に地に立たせた。


改めて、スズと呼ばれた顔を見ると、美しく、整った顔つきをしていた。

そんな少女からした声は冷たく、厳しい声だった。


「申し訳ございません。」

少女とかなりの体格差のある男と、トワイと呼ばれていた女が跪く。


「あなた、きっとこの世界ではない、違う世界から来た人ね。」

かけられた声は先ほどの冷たさは泣く、柔らかかった。


少しだけ息がまた吸えた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ