第2話 悲しい知らせ
「父さん、先週に転勤を命じられて、1週間後には引っ越さないといけなくなった。」
「え?何でもっと早く言ってくれないん?」
呆れた顔で、僕こと醒井瞭はそう言った。
「言うの忘れてた。テヘペロ!」
「そっか」
僕はあえてスルーした。何故って?面倒だからだ。今は朝の7時、こちとら悪夢見てんだわ。
「ちょちょちょ、スルーしないでって!」
‘‘なんだこのかまちょは’’
僕は持っていた包丁をぶん投げようかと思ったが、なんとか踏み留まった
「まぁ、それで、転勤先はどこなんだ?」
「北海道だ。」
「北海道か、遠いな。」
“北の大地、北海道。沢山の雪が降るってのは中々に面白そうだ。しかも、北海道は美味しい食べ物が沢山あるイメージがある。ジャガイモや蟹なんかが良い例だろう。”
僕は、北海道に行く気分でいた。
「まぁ、引っ越すのは俺と母さんだけだからそこは安心してくれ。だが、瞭と離れるのは寂しいし、悲しいなあ。」
「え、」
様々な疑問が頭の中で混沌としている。そして、北海道で美味しい物を食べてる自分は破壊された
「じゃあ、僕はどうすれば良いのさ」
「寺内家の家に住んでもらう。あそこの家は凄く広くて、部屋も余ってるそうだからな!」
「寺内さんの子供はどうするんだよ。」
「勿論、瞭が面倒を見るんだぞ?弟1人に妹2人だ。」
「ま、まじか。」
“1人暮らしが出来ると思ったんだが、現実はそう甘くなんてない、か。”
それにしても
「兄妹、、か。」
僕は小さく呟いた
「そうそう、今日から寺内家で住むことになってるからよろしく!」
「は」
どうして僕の親父は大事な事を伝えられないのだろうか
「まぁ、そう言う事だ。俺らが引っ越す前に、慣れておこうって事でな。今日は休日だし、瞭も暇だろ。」
「勝手に暇って決めつけんなよ」
まぁ、暇だけど
そんな会話をしていたら朝食が出来た。
僕はいつもと同じやつだが、親父は特別に卵かけご飯にした。
「え、ちょっと待て!なんで、俺の朝食は卵かけご飯なんだ!?」
「大事な事を言い忘れてた罰だ」
「うぅ…瞭が冷たいよおぉ」
自業自得とはまさにこの事だな
“『寺内家』いったいどんな人達なんだろうか”
僕は密かに胸を躍らせていた
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