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プロローグ
このご時世、大切なのは距離感だと思う。
家族や他人との距離。
趣味や仕事、勉強に対しての距離。
それらを間違えば失敗やトラブルの原因になる。
六年前の俺もそうだった。
だから誰にも関わらずに生きて来た。
ありとあらゆる物事から距離を拡げて来た。
おかげで全てが上手く行く様になっている。
俺は平穏な日常を過ごせるだけでいい。
それ以上は望んでいない。
なのに、どうしてこうなった?
アイツが現れてから全てが狂い出した。
水鞠コトリ。
信じられない話だが、彼女は普通の人間では無い。
正真正銘の「魔法使い」だ。
これは以前投稿した「引力と猫の魔法使い」をリメイクしたものです。
三章までの内容は幾つかのシーンを除いて「ほぼ新作」になっています。
第5話で一区切りしますので、まずはそこまでお付き合い頂けると嬉しいです。
よろしくお願い致します。
※リメイク前のものは現在非表示になっている為、[プロトタイプ版]でネット検索すると出て来ます。