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黒豹は人を食う

「さぁ、まずは何処に行こう?」


「オーク革命軍の隠れ家だっけ。どうやって行ったらいいんだろ…」


ユリに聞かれても答えられない。何も知らない自分が役に立たない気がして申し訳なかった。


「オークの事はオークに聞くのが一番か」


地図を見ながらラムセスはそう言う。


「どうやって?」


「あぁ…知っているだろうか。黒豹の領域には食人文化があるのを」


「……は?」


突然何を言い出すのかと思えば…しょくじん…食人だよな?!人間を食べるって事だよな?!


「黒豹の領域には大きな食肉工場がある島がある。其処にきっとオークが集められているはずだ。オークやミノス族、トリビトが多く食されているらしいからな」


「何それ怖っ!」


思わずユリに抱き着きたくなるのを堪えていつも通りに振る舞う。


「その話は本当よ。黒豹の領域では人を食べるの。猫族以外はみーんな肉か奴隷、おもちゃにしかみられてないんだから」


スズちゃんがそう言うとユリが思いっ切り振り返って


「スズちゃんは食べた事あるの?!」


と聞く。いや、スズちゃんにそれ聞くの酷じゃね?ってか俺も聞きたいけど…。


「ううん。私はないけど黒豹王も両親も一族も毎日人を食べてた…特にオークやミノス族、トリビトね。ラムセスの言う通り」


「マジか…」


どうやって食うんだ…人だぞ?…想像したくないな。


「じゃあ、とりあえず其処に向かおう。…怖いけど。

ラムセスお…ラムセス。何処の島か分かる?」


「検索する」


ラムセスは操舵室に取り付けられた掲示板に何かを打ち込んですぐに答えを出す。


「黒豹の領域のほぼ中央、屠殺とさつ島と呼ばれる所だ」


(まさかムッチョとパッチョ…其処に捕まっていないよな…?)


不安になり舵を握るユリの隣に立つとぎゅっと片手で俺の手を握ってくれた。


「大丈夫、僕がついてるよ」


「おう…」


ユリがいてくれれば…きっと怖くない。

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