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想造世界  作者: 篤
20/51

シゼリ荒野丘奪取戦①

 『イフィラ国』が動いたのは、ゼルグがシゼリ荒野にある複数の城塞を占拠した時だった。


 シゼリ荒野はゼルグとイフィラの国境から三キロ先に広がる荒涼とした土地だ。

荒れ果て、雑草が点在する広大な平野が続き、四つの丘がぽつりぽつりと浮かぶように存在している。

遮蔽物は少なく、気候も過酷ではないが、肥沃とも言えないため、農耕地には向いていなかった。

実際、百年ほど前までは人が住んでいたが、ある時、有害な生物が住み着き、住人は全て姿を消した。


 その生物は今もシゼリ荒野に生息し続けている。

ゼルグがこの荒野を超え、イフィラへ侵攻するには、さらに奥の拠点を確保する必要がある。

しかしゼルグは既にその準備を整えていた。

荒野に至る城塞群を占拠しつつ、軍を動かし、兵力を蓄えていたのだ。


 一方、イフィラもゼルグの動きを見逃すことはなかった。

偵察部隊を出し、ゼルグの侵攻に備える準備を整えている。


 イフィラは西にゼルグ、北西にレイゼフ、真上にガルディガと国境を接していた。

レイゼフは内戦状態で、イフィラとの接触も端の一部に過ぎず脅威にはならない。

北のガルディガとは緊張状態にあるが、戦力は十分に配備している。

そのため、イフィラは全力でシゼリ荒野の防衛に集中できる状況が整っていた。


 そして遂に、ゼルグとイフィラはシゼリ荒野へと軍を進める。

イフィラ軍は約十万、ゼルグ軍は約十万二千。

四つの丘を巡り、史上最大規模の戦いが幕を開けようとしていた。


 陣幕の中、ゼルグの大将軍オブリグス・ストレイドは太い腕を組み、隣に立つ副官アルティラ・ケイトを見やる。

アルティラはオブリグスの副官であり、軍師としてこの大戦の総指揮を任されている。


「久方ぶりですね。これほどの大戦は」


 不意にアルティラの口から漏れた言葉に、オブリグスは大きく笑った。


「おお? どうしたアルティ。緊張でもしているのか?」


「いえ、緊張はしますし、するべきですが……ただ、ふと思っただけです」


 平時なら流すようなやり取りも、今は戦争の最前線。

二十万の兵がぶつかり合う大戦の直前だ。

彼の決断一つで数万の命運が変わり、国の未来が左右される。

その重圧を抱えながらも、アルティラは真剣な眼差しで言葉を続ける。


「もし、この大戦を制すことができれば、イフィラに大きな楔を打ち込むことができる」


 オブリグスもまた表情を引き締め、力強く言った。

目を閉じ、戦場の展望を描いているのか、その集中は尋常ではない。

周囲の腹心たちは慣れているため動じなかったが、

それ以外の者たちは彼の存在感に息を呑んだ。


 右頬に刻まれた深い刀傷、黒に金を混ぜた鋭い瞳、

鍛え上げられた筋骨隆々の体躯は、歴戦の将としての威厳を示していた。


 静寂を破るように陣幕の外から足音が響く。

幾重にも張り巡らされた結界を越え、天幕の中に六人の兵士が入ってきた。

その中でも圧倒的な体躯を誇る偉丈夫が一歩前に出て、跪く。


「オブリグス様、将軍オーディルド・コールズ、参陣いたしました」


「同じく将軍ホロッティス・ラズ・ストレイン、参陣いたしました」


 二人の名乗りに、オブリグスは力強く頷き、

大戦を共にする武勇の将たちの到着を歓迎した。


 オーディルドは三十代後半の壮年で、無数の刀傷が刻まれた勇猛な顔立ち。

ゼルグ軍の中でも異能には劣るが、剣力で並ぶ者は少ない。


 一方、ホロッティスは若き新進気鋭の将で、二十代後半ながらも異能の才で将軍に抜擢された人物だ。

その整った容姿は商人か貴族のようにも見えるが、戦術眼と創術の才は確かなものがある。


陣幕が静かに開かれ、そこに現れたのは、深紫の縁取りを施した豪奢な陣羽織を身に纏った一人の若き将——イガート・ヴァル・ヴィリアであった。


 ゼルグ五指に数えられる名門貴族の出でありながら、戦場における冷徹さと大胆な用兵により、異例の速さで副将の座に上り詰めた若き策略家。雪のように白い肌と黒檀の髪、そして紫水晶めいた瞳を持つその姿は、まさに氷と炎を併せ持つ威容であった。


 その背には、イガート本隊を構成する四人の腹心と、一人の女従者が静かに続く。


 一番手は、全身に黒鉄の鎧を纏い、巨躯を揺らす寡黙な男——黒蛇セリム・ガルダ。その重厚な双腕は斧槍を軽々と握り、戦場で一騎当千の威を誇ると噂される。


 二人目は、長身痩躯で双眸鋭く、暗灰の外套を揺らすドレアス・ムヴァール。鉄紋の異名を持つ参謀格であり、千の戦術を読み解く智将として名を馳せる。


 三人目は、粗野な身なりに身を包みながら、戦場で最も多くの敵将を斬ってきたと噂される猛将——焔斧バシク・トランガス。その眼光には常に血の臭いが宿り、場を焼き尽くすような気迫を発していた。


 四人目は、沈黙を常とする影のような男——残風ニリウス・スヴァリス。全ての動作が無音であり、その暗殺術めいた剣捌きは「姿を見た者は必ず死ぬ」とさえ囁かれる。


 そして、最後尾を歩むのは、一人の若き女将校——イレーネ・グラッド。黒髪を無造作に垂らし、装飾なき軍衣に身を包むその姿は、他の腹心たちとは趣を異にしている。だが、その無表情と冷徹な瞳は、彼女が単なる従者ではないことを明確に語っていた。


 イガートはその一団を率い、ゆっくりと進み出ると、天幕の中心にて恭しく一礼した。


「此度の大戦にて副将を拝命いたしました、イガート・ヴァル・ヴィリアと申します。オブリグス総大将のもと、戦場に身を投じる機を得たこと、光栄に存じます」


 その声音は柔らかでありながら、一分の隙もなかった。貴族の矜持と、軍人としての覚悟が、言葉の端々から滲み出ていた。


 オブリグスはその挨拶を短く受け止めると、目を細めて言った。


「……よく来た。とりあえず、座れ」


 イガートは優雅な所作で席に着き、従者たちもまた無言のまま、それぞれ定位置へと腰を下ろす。


 セリムとバシクはイガートの両隣に。ドレアスとニリウスはやや後方に控え、イレーネは一定の距離を保ち、端に立ったまま動かなかった。


 彼らの動きに一切の無駄はなく、統一された気配はあたかも「一つの器官」の如し。まるで一つの鋭利な生物がその場に座しているかのような緊迫感が、天幕内を満たした。


 対面するオブリグス陣営の将たちも、思わず身構えるほどであった。だが、イガートの一行は微動だにせず、無言のまま空気を制していた。


 その静寂を破るように、アルティラ・ケイトが中央へと進み出る。


 天幕の中心に立った彼女が全体を見渡し、静かに、だが明瞭に告げる。


「——これより、本日の戦局と次なる布陣について、協議を開始いたします」


 緊張の糸がぴんと張り詰めたまま、ゼルグ本陣の軍議は、幕を開けた。


「此度の作戦目標はシゼリ荒野にある四つの丘を制圧し、拠点とすることです。四つ全てを敵に占拠された場合、我々の敗北です」


 言葉を区切り、息を整える。


「まず初動として、我々に近い二つの丘を確保します。そして敵側の二つの丘を、左右から同時に挟撃します」


 手早く要点を伝え、続けて詳細な部隊配置や策を説明するアルティラ。

敵の異能者、《雷神》ラルド、《破弾》ミルダ、《守護者》リルピルトの存在の可能性も指摘され、参謀たちはその脅威を改めて認識した。


その声は凛と響き渡り、全ての将が無言で耳を傾ける。

イガート陣も同様で、イガート自身は微笑を浮かべ、四人の部下は冷静な視線をアルティラに注いでいる。

黒髪の女だけが薄く目を開け、その目には一瞬、鋭い光が宿った。


 アルティラが詳細な策を説明するたび、イガート陣の四人は微動だにしない。

まるで完璧な彫像のように、隙なく周囲を圧迫している。

だがオブリグスの目はイガートを一瞬も離さなかった。


ーー野心家だが、実力は本物……だからこそ、厄介だな。


 心中でそう呟きつつ、表情には出さない。

イガートの立ち振る舞いには隙がない。

その部下たちもまた、彼の命令一つで全てを動かせるような信頼関係が見て取れる。


ーーこれほど完璧な軍団が貴族の家門から生まれるとはな……。


 オブリグスは目を細めた。

イガートが野心を抱き、ゼルグの主導権を握ろうとしているという噂もある。

その一端を担うであろう部下たちもまた、並の将とは違う、何かを秘めているように見えた。


 そして、アルティラの進行が一区切りついたところで、イガートが軽く手を挙げる。


「アルティラ殿、一つ確認させていただきたい。我が部下たちの動きに関しては、貴方の示す策に従ってよろしいのでしょうか?」


「ええ、もちろんです。貴方の部下達は、シゼリ荒野の西側丘の制圧において重要な役割を担っていただきます」


「なるほど……それならば、我々も全力で当たらせていただきますよ」


 イガートがそう告げた瞬間、四人の男たちの眼光が一層鋭くなり、女は静かに頷いた。

その一糸乱れぬ動きに、周囲の将校たちは僅かに息を呑む。


 イガートの部下たちは単なる護衛ではない。

それぞれが圧倒的な実力を持ち、主の命令一つで死地を駆け抜ける獣たちである。


とはいえ彼らの存在感に天幕が緊張で包まれたのも数瞬だった。


何故ならアルティラが手元の扇子を収め、静かに作戦の締めくくりを告げたからだ。


「では、これでシゼリ荒野に於ける大戦の重要作戦事項の説明と最終確認を終了いたします」


 凛とした声が陣幕の中に響き渡り、次第にその静寂は出陣の気配へと移り変わっていく。

イガートと四人の男、一人の女が立ち上がり、オブリグスへ一礼をして天幕を後にする。

その動きに連動するように、ホロッティスとその部下三人、オーディルドとその部下三人も順次席を立ち、出陣の準備へと向かう。


 残されたのはアルティラとオブリグス、そしてその腹心たちだった。

陣幕内では軍議の後片付け、情報の精査、兵の体調確認、そして出陣に向けた最終確認が慌ただしく進められている。

日が昇れば出陣だ。タイミング的にも今が最適である。


 全ての準備が整い、後は開戦の刻を待つのみ。

その静かな高揚感に包まれながら、アルティラは天幕の外に出て夜空を見上げた。

大戦前夜の空は晴れ渡り、無数の星々が瞬いている。


「つまり今まで通り勝利すれば良い、ただそれだけですね」


 ふと口をついて出た言葉。

だがそれは単なる独り言ではなく、固い決意と確信に満ちていた。


「ああ、その通りだ。勝てば良い。いや、何があっても勝つぞ」


 オブリグスの力強い言葉が、夜空に吸い込まれるように消えていく。

その横顔は戦場を幾度も駆け抜け、数々の修羅場を潜り抜けてきた将軍のものだ。


「はい、絶対に勝ちます」


 アルティラもまた、力強く答える。

彼らにとって勝利とは、ただの結果ではない。国の存亡を背負い、無数の命を守るための唯一の手段なのだ。

オブリグスとアルティラは、静かに頷き合い、その決意を胸に固く誓った。










 その夜、ゼルグ軍の陣営は準備を整え、各々が静かに夜を過ごした。

だが眠りは浅く、戦場へ向かう心の高ぶりが兵士たちの瞼を重くさせなかった。

やがて東の空がわずかに白み始める。


 日の出と共にゼルグ軍の旗が高々と掲げられ、軍靴の響きが地を揺るがせる。

オブリグスとアルティラ、そしてイガートやその配下たちもまた、その重厚な行進の中にいた。


 それぞれの心に宿る滾る想いを抱きながら、彼らは前へ進む。

国を守るため、仲間を救うため、そして己の信念を貫くために。


「さあ、行こう。我らが勝利する時だ」


 オブリグスの一声が陣営全体を震わせ、その号令に応えるように無数のときの声が荒野に響き渡った。

シゼリ荒野を舞台に、ゼルグ軍の進軍が始まる。











一見すれば少女と見紛うほど華奢な容貌の女が、傾斜六十度にも及ぶ急な坂道を異様な速度で駆け上がっていた。

彼女は肉体に身体強化術を施し、眼前の岩を蹴り飛ばし、時には粉砕しながら、頂上を目指して疾走する。

登り始めた時は、風を切る音に混じって大軍勢の足音と地響きが遠くから聞こえていたが、それもすぐに消え去った。

わずか三分足らずで、彼女はその急峻な坂を駆け上がり終えたのだ。


 少女と見紛う女——イレーネ二等兵は、息を整えつつ、丘の頂上から広がる景色を見渡した。

自身の魔力を活性化させ、あたかも合図を送るかのように周囲の気流を震わせる。

隣には並列して同等の高さをもつ丘が一つ。

そして正面に目をやれば、わずかに低い二つの丘が遠目に見えた。


 イレーネはその二つの丘をじっと見据える。

そして数秒後——


ゴゴゴゴゴ……!


 大地が震えるような轟音がどこからともなく響いてきた。

その音の発生源は、彼女の立つ丘と隣の丘、さらに前方に並ぶ二つの丘の中間地点。

そこに長大な土壁が隆起し始めたのだ。

まるで地の底から押し上げられるかのように、巨大な壁は轟音を立てて二分ほどで完全に形成された。

その土壁は縦三十メートル、横四十メートルの長方形を成し、厚みも五、六メートルはあろうかという巨大なものだった。


 見上げると、その堂々たる佇まいは、並の創術十発程度ではびくともしないだろうと確信させる。

まさに砦のような壁が、二つの丘を隔てるように張り巡らされたのだ。

ただし、完全に視界を遮るわけではなく、対面の丘の頂上だけはかろうじて見える。

そこには既に旗が掲げられていた。

遠目には紋章の詳細はわからなかったが、おそらくはイフィラのものであろう。


 イレーネが旗を注視したその時、風に乗って途切れ途切れの声が届く。


「……なてぇ……ぇぇぇ……ぇ!」


 号令だ。


 瞬間、土壁に強烈な衝撃が走る。

おそらくはイフィラの魔術部隊が一斉に放った攻撃だろう。

十秒ほどは持ちこたえたが——


ピシッ、ピシピシッ……


 小さな亀裂が走り、次第にその音は連鎖する。

轟音と共に、土壁は巌の如き存在感を保ちながらも、まるで紙細工のように崩れ去っていった。

元より時間稼ぎの役目しか担っていなかったが、十分な時間を稼ぐには至らなかった。


 崩壊した隙間を縫うように、氷と土で形作られた無数の刃が、イレーネの立つ丘と並列するもう一つの丘に降り注ぐ。

ゼルグ軍の十数人が頂上に到達していたが、まだ息を切らし、魔術を放つ体勢ではなかった。

先頭に立っていたイレーネならば、目の前に迫る刃を撃ち落とせるが、隣の丘を防ぐまでには至らない。


 氷と土の刃が無数に降り注ぎ、ゼルグ軍の兵士たちは次々と血を流して倒れていく。

初撃での損害は戦意を大きく削ぐ。ここで無為な死を重ねれば、士気は一気に低下するだろう。


 イレーネは歯噛みし、隣の丘の犠牲はやむを得ないと覚悟を決め、自身の目の前の刃を迎え撃とうとした——その瞬間だった。


キィィン!


 どこからともなく五つの剣が飛来し、氷と土の刃を悉く撃ち落とした。


「大義だ、小娘。後は任せろ」


 心の底まで響く、力強い声が彼女の横から発せられた。

イレーネのすぐ左側に現れたのは、ゼルグ軍の総大将——オブリグス・ストレイド。

その声と存在感だけで、全軍に圧倒的な安堵と勇気を与える男。

イガートの配下である彼女が心揺さぶられてはならない——はずだった。

だが、オブリグスの気迫はあまりに強く、無意識のうちに胸を撫で下ろしてしまった。


 宙に浮いた五つの剣は、一瞬の隙も見せず、刃を叩き落としている。

その背後ではゼルグ軍が次々と丘に到達し、陣を整えていった。


「さぁ、始まりだ!イフィラの犬どもを蹴散らしてやろうぞ!」


 オブリグスの叫びが荒野に轟く。


「オオオオオオオオオオオオ!」


 ゼルグ軍の兵士たちのときの声が空を震わせ、大地を揺らす。

その一声が、シゼリ荒野での大戦の嚆矢となった。


 それぞれの二つの丘を制圧したゼルグとイフィラの両軍は、互いに睨み合うように陣を敷く、

兵士たちは個々の想いを胸に抱き、不安や恐怖を抱きながらも、誰一人として逃げ出す者はいない。


 それは——父を守るため、母を守るため、子を守るため、兄を守るため、姉を守るため、妹を守るため、弟を守るため、家族を守るため、友を守るため、恩人を守るため、大切な者を守るため、村を守るため、街を守るため、そして国を守るため。


 命を賭して譲れない想いが彼らを戦場へと駆り立てている。

ゼルグもイフィラも、その違いは立場だけ。

両軍の兵士たちは、それぞれの正義を信じ、刃を交える覚悟を固めていた。


 賽は投げられた。

そして荒野は、血で染まる戦場へと変わり果てていく——。




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