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ニセモノ?ホンモノ?  作者: 名無幸
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私の彼氏です

登場人物

 雪村ゆきむら けい 主人公 サッカー部の特待生という以外は平凡な高校生。突然恋人宣言を受ける。

 花丘はなおか 瑞音みずね 学校のアイドルと称される人気者。慧を突然恋人だと宣言する。

 龍崎りゅうざき かおる 慧の稚馴染み。ツンドラ系。

 高平たかひら 夕希ゆうき 慧の友人。男女から人気の高い姉御肌。

 仁科にしな さつき 瑞音の友人。お金持ちのお嬢様。天然

 山名やまな 正明まさあき 慧の友人。いつも慧にからかわれている。

 景浦かげうら 愁一しゅういち 慧の友人。無口、無愛想だが情に厚い。

始業式が終わって3日たったある日。


西日を浴びた校舎。響く運動部の声が校庭に響く中、人気の無い校舎裏に男子生徒の声が響く。


「頼む! 俺と付き合ってくれ!!」


「え、えーと…ごめんなさい」


女生徒は申し訳無さそうに男子生徒に向けて頭を下げる。


「……」


何のことはない。告白現場である。


それにしても珍しいというか、妙な現場に出くわしたものだ。


幸い気づかれていないし、そーっと回れ右しよう。


「これだけ頼んでもダメなのか? なぜだ! ま、まさか既に付き合っているのか?」


男子生徒が詰め寄る。


「いや、そういう人はいな…あ」


女生徒と目があってしまった。


まずい、逃げるタイミングを逸してしまった。


「ん? おう雪村じゃねえか。 今大事な話ししてんだからあっちいけ」


女生徒の姿を見て男子生徒もこちらに気づく


「はーい。ごゆっくりー」


今度こそ回れ右して去ろうとすると


「わ、私雪村くんと付き合ってるの!」


女生徒が唐突に言い放つ


「な、何ぃ!」


「はいぃ?」


僕はどこぞの特命の人みたいな言葉を発してしまった。


そうして呆気にとられていると、彼女に腕を掴まれて


「そういうわけだから。さ、行きましょ。雪村くん」


「は、はい」


引っ張られるがまま校舎裏を去る。


「ば、馬鹿な…。な、なぜだぁぁぁぁぁ!」


残された男子生徒の絶叫が運動部の声に混じって木霊する。


これが、二人の関係の始まりだった。



読んでくださって感謝します。

まだ序章ですが、これから頑張って続きを書いていきます。

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