一寸先は…(200文字小説)
雨脚が強くなってきた。
一寸先も見えない。
馴染の店で飲んでいた僕たちには傘が無い。
店を出る時にマスターが傘を1本貸してくれた。
二人で小さな傘に入って歩き出す。
「どうせなら2本貸してくれればいいのに」
彼女はちょっと不満そう。
僕は彼女が濡れないように傘をさす。
それに気が付いた彼女が僕に体を寄せてくれた。
そして、僕を見上げて言った。
「やっぱり1本で良かったね」
「どうして?」
「バカ!」
「好きだよ」
「バカ!」
雨脚が強くなってきた。
一寸先も見えない。
馴染の店で飲んでいた僕たちには傘が無い。
店を出る時にマスターが傘を1本貸してくれた。
二人で小さな傘に入って歩き出す。
「どうせなら2本貸してくれればいいのに」
彼女はちょっと不満そう。
僕は彼女が濡れないように傘をさす。
それに気が付いた彼女が僕に体を寄せてくれた。
そして、僕を見上げて言った。
「やっぱり1本で良かったね」
「どうして?」
「バカ!」
「好きだよ」
「バカ!」
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