そして人はいなくなっちゃいました
この物語は、中途半端な所で終わっています。
いつもと同じように、くだらない仕事を終え家へと向かう。
仕事は、家計のためにやっている。
やる気のない上司の機嫌をとり、能力のない部下の指導をしながら、自分の仕事をこなす。
「あ〜、今日も一日終わったぁ!」
と、両手を天に伸ばしながら歩く。
通勤は徒歩で行っている。健康のため。体重のため。そして何より、この突き出た腹を引っこめるため。
この腹は、仕事が……いや、会社が悪い。
月に二度は必ず社員会を開く。社員会とは社員会議の略称だと皆、口を揃えて言うが、その実態は社員飲み会だ。参加は強制。料金は割り勘。逃げようとすると
「お前は仕事を何だと思っている! チームワークあってこその仕事じゃないのか! 逃げるという事は、仕事を辞めるという事と判断していいのだな!」
と、きたものだ。
しかし、今日は社員会はない。私は定時に、そそくさと仕事を終えると家路についた。
いつもと同じ通い慣れた道。見慣れた街並み。その中を、特に寄り道もせずに家へと向かう。
しかし、おかしい。普段であれば、人の賑わう繁華街も、店の中から声を掛けてくる店員もいない。
店が閉まっている訳でもないのに、人の姿が全くない。
「今日は何かあるのか?」
ふと呟いたが、足を止める事なく家へと向かう。
本当に誰もいない。買い物中の井戸端会議の主婦達も、駄菓子屋に群がる子供達も、犬の散歩がてら自分も散歩しているおじいさんも、耳にイヤホンを付けランニングしている若者も、消えてしまったかのように姿が見えなかった。
家の側まで来ると、少しホッとした。
家に帰れば、家族が温かく迎えてくれる。人に会える。そう考えると、足は勝手に速くなっていた。
家に着き玄関を開け
「ただいま! 帰ったよ!」
と元気に言うと、そのままリビングに向かった。
「……!」
しかし、そこで見たものに私は言葉を失った。
リレー小説:複数の著者による合作執筆の事です。
この物語の続きを執筆してくださる著者様にお願いです。
続きがどうなるのか、読みたいので、聖魔光闇までご一報ください。(ここだけ、毎回あとがきに入れてください)
何通りものストーリーが、出来ても良いと思います。
誰の物語を引き継いだのかを明記して、物語を繋いでいきながら、完結したら、すごいな。と思います。(どんな話になるのかと、ドキドキします)