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翼は生えない  作者: shiki
第1章
4/5

聖戦1

 僕は応募用紙に聖戦の日時と自分の名前、順位、戦いたい相手…ノア・ヴェールの名前と150位の順位を書いた。これでノアは絶対に聖戦に参加しなければいけない。相手の魔法の力量が把握できていないのは僕の準備不足としか言えない。これははじめの一歩だ。ここで転んでも支障はあまりない。


「ちょっと、レイ先輩!もう申請すませちゃったんですか!?」


 慌てた様子でリリが寄ってくる。


「うん、何か?」


「何か?じゃないですよ!契約したからには協力してやろうと思ったのに、なんなんですか!?」


 心底呆れた様子で怒りを露わにするリリ。協力者としては不適切だったかもしれない。


「僕は明日の聖戦に備えるよ。」


僕は歩いて寮への転移魔法陣へ向かおうとした。


「ちょっと、待ってくださいってば!」


 リリが僕の制服の袖を持って言った。正直邪魔だ。僕は、僕のことを陥れた種とは仲良くやれない。一応、顔がいい方に分類されるであろうリリに対して、何も感じないのが証拠だろう。


「うるさいよ、天使(悪魔)。すこし黙ってて。」


 僕はリリを振り切って寮に向かい、眠りについた。





 一通りの授業を終え、聖戦の間へ向かう。この聖戦の注目度はそこそこ高いようだった。あちらこちらから声が聞こえる。

 転移魔法陣に乗り、頭の中で聖戦の間と唱えると入口の魔法陣の上にいた。挑戦者控え室へと向かい、準備をする。僕の武器である魔法に加え、ちょっとした薬物(ポーション)を腰に着ける。一般的な回復の薬物に加え、吸血の薬物も着けた。


 聖戦の合図として鐘が鳴り響く。そして、控え室から歩き出す。向かい合うように、微笑む青い眼をした少年が居た。


「こんにちは、命知らずな悪魔さん?」


 ノアに声をかけられる。僕に負ける前だというのに、能天気なものだ。

 僕は言葉を返さず、魔法を発動する。


審判(ジャッチメント)


 虚空に突如巨大な天秤が出現する。観衆のざわめきが聞こえる。僕の改造したこの聖魔法は、天秤が片方にしか傾かないようになっている。そして、天秤によって罪があると認められると、僕の一言によって続きがはじまる。


「負けを認め、降参しろ。従わない場合は斬首刑に処す。」


 相手に選択の余地を与えるなんて、僕には慈悲の心が残っていたのだろうか。もう既に手遅れだと気づき、青ざめた顔のノアを見ながらそう思う。


「僕の念入りに準備した装備を見て、拮抗した戦いになると思ったかい?」


 僕は崩れ落ちたノアに視線を合わせながら言う。


「早く選ばなければ、斬首になってしまうよ?(執行人)は気が早いんだ。」


 ノアは焦った様子を見せる。そして答えた。


「ま、負けだ!降参する!」


 先程までこの試合をただ眺めていた観衆達は、これを自分事として認識しただろうか。それが出来ない馬鹿は、支配されていくだけだと言うのに。

 僕は既に絶望しきった様子のノアに告げる。


「君は僕に使われる価値もないよ。その青い瞳だけは綺麗だから貰うね。」


 そして僕はノアに近づき、ノアの眼球を抉った。


「審判、これで正式に勝負が着いたということでよろしいですか?」


 この聖戦にはとあるルールがある。もし、自分から敗北を認める場合は相手から何かしらのダメージを受けていなければならない。というものだ。


「認める。」


 この一言で聖戦の終わりを告げる鐘が鳴った。予想以上に早い終わりに噂は広まるだろう。



 寮室にいち早く戻った僕にはやりたいことがあった。それはノアの眼と僕の眼を交換することだ。僕の眼は醜い天使達によって穢されている。それなら、純粋無垢なこの眼を僕の眼とすればいい。

 僕は自分の眼を片方ずつ取り出し、ノアの眼と交換した。そして、事前に手に持っていた回復の薬物を飲んだ。段々と周りの様子が見えるようになった。元々自分に入っていた汚い眼を炎魔法で消し去った。

レイの心について

基本ないですが、ちゃんと復讐している通り憎しみやら憎悪だけ残ってます。そこまで強くないのはある程度自分で縛ってるからです。


リリについて

リリがレイに対して敬語なのは年上に対する癖です。普通に下に見てます。(ところどころ要素としてでてる)

見た目は薄い茶髪のミディアムヘア、右側に1本細い三つ編みが入ってます。目は黄色で少しつり目です。


魔法について

よくある水やら火やらもあるっちゃあるのですが、この天使の世界ではあまり一般的ではないです。攻撃面、防御面ともに天使が使うなら神聖魔法が1番相性がいいので、人間世界で主に使われてます。悪魔の世界で闇魔法的なのも使用されてます。

一応、レイは全部扱えます。不意打ち程度には出てくるかもしれません。

他の天使たちは基本、魔法特化の科に所属していなければ神聖魔法しか学びません。


聖戦の間について

簡単に言うと地下にある闘技場です。ですが、神聖魔法に分類される幻影魔法で外の光やらを再現してるため、地下って感じじゃないです。


聖戦について

聖戦をやる日時や人はチラシ的な感じで総合案内室に掲示されます。また、観戦が可能です。


世界観について(少し)

ほぼよくある異世界を改変した感じです。名前とかは天使って感じじゃなく、異世界って感じという理由でつけてます。なのでなんの意味もありません。


回復ポーションについて

よくあるマナポーションです。HPポーションじゃない理由は、天使だからです。吸血のポーションも魔力を吸い取ってます。人間世界には普通のHPポーションがあります。

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