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監視カメラ

 

「わぁ……凄いカメラの数だな……」


 何十台も設置されたモニターがある部屋で、僕は感嘆の声を上げる。現在僕が居るのは、警備室だ。客人が以前忘れた物を、代理として受け取りに来たのである。手続きは既に終わり、今は保管庫から忘れ物を受け取るのをソファーに座り一人待つ。

 壁一面に映し出される画面には、見慣れた社内の様子がリアルタイムで映し出されている。つい、先輩や知人を探すように視線が動く。


「……あれ?」


 突然、全ての画面に砂嵐が発生し画面が乱れた。画面が落ち着くと、ソファーに座る男性が映る。その画像に既視感を覚えた僕は、瞬きをすると首を傾げた。すると映像の男性も首を傾げた。


「え? 僕?」


 まさか自分が監視カメラに映るとは思わず、驚きながらもカメラの位置を確認する。


「……ない?」


 天井や部屋の隅を確認するが、監視カメラは見当たらない。最近は小型のカメラもあると聞く。警備室だからこそ、見え難い位置にカメラを設置しているのだろう。


「聖川様、お待たせ致しました」

「あ、はい」


 警備員さんに呼ばれ振り向くと、モニターの画面は元通りに社内を映していた。


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