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A Spoonful of…【未来屋 環SS・掌編小説集】

3月某日、朝

作者: 未来屋 環

 さよならを言おう。


 大好きだったあなたに。



 『3月某日、朝』/未来屋(みくりや) (たまき)



 夜通し考えたけれど、気の利いた言葉は何ひとつ思い付かなかった。


 それでも、私は今日、この恋を終わらせる。



 体育館を出て、そのまま立ち去ろうとするあなたを呼び止めたなら、きっとこの3年間の想いを伝えよう。



「あなたを絶対、忘れないから」



「あの時の気持ち、忘れないから」



「あなたを想う気持ちは、やはり、恋でした」




 恋でした。

 恋でした。




 ――恋でした。




 さよならを言おう。



 大好きだったあなたと



 頑張っていた昨日までの私に。



 (了)

読んで頂きありがとうございました。

昔書いた作品が幾つか出てきたのですが、本作は何だか心に引っかかるものがあり、少し文言を加えて投稿させて頂きました。


女の子は恋をする程強くなると思うのです。

この先、もっと素敵な恋を彼女ができますように。

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― 新着の感想 ―
[一言] 頑張っていた、けれど、付き合いたい、とか、付き合ってもらえるよう告白したい、ではないのだなぁと。決別のための、気持ちの整理のための告白なので、相手には既に相応しい人があったのかしら。読ませて…
[良い点] 決別。 新たな道を決めたその心の有り様はとても美しい。 言の葉を拝見しつつ、そうしたことを思いました。 みせていただきまして、どうもありがとうございました!
[一言] 久しぶりに私のどこかで『キュン』という音が聞こえたような気がしました 素敵なお話をありがとうございます
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