野宿とストレージ
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ガンッ!と盾に拳が当たる音がする。
「うっ…」
もちろん防いだのでダメージはゼロだが、衝撃はもちろん伝わる。
(人型のモンスターだとちょっと抵抗感があるけどそんな事考えてる場合じゃないな…)
盾の重みを活かしてゴブリンを抑え込むように盾を構えつつ前方へ倒れ込む。
ここから簡単クッキング~!
1.ゴブリンを盾の下敷きにします。
「グギャッ!?」
2.盾の上にのってジャンプします。
バコッ!ボコッ!
「ギッ!ギャッ!」
3.2を繰り返します。
これだけでゴブリンのお肉の完成です!※モザイク付き
「さてと、みんなは…」
「セイッ!」
…ちょうど最後の一匹をジェイマーが倒した所だった。
「ツヨシ!…って、ゴブリンをスキル無しで倒してる…」
「おらの盾、結構重いがらぁ、重みを活かせたんだなぁ。」
「うん!何とかね…盾、汚しちゃったけど…」
「いんや、でぇじょぶだぁ。」
「ツヨシさん、一応回復しておきますね。」
サクロにヒールをしてもらい、疲れと痛みが少し和らぐ
「おっと。もう日が暮れそうだよ。今日はここらで野宿にしよう。」
ヘクセの発言で、思い出したかのように空を見上げる。
「うわぁ~、本当だ!もう夕日が差してるね。」
僕は真っ赤に染まった太陽を見ながら呟く。
「よーし!今日の見張り番ジャンケンだ!」
ジェイマーが言うと、ヘクセとカインが手を前に出す。
「あの…これって僕もやった方がいい?」
「う~ん、ツヨシは多分疲れてねてしまうから今日はやめた方がいいかな。」
「わかった。」
「今日こそおらが勝つ!」
「悪いけど、僕が勝つよ。」
「いーや、俺だっ!」
「それでは始めますよ?」
サクロの一声で全員の顔が真剣な顔になる。
「さーいしょーはグー、ジャーンケーンポンっ!」
ジェイマーがグー。
カインがパー。
ヘクセがパー。
…と、いう事で。
「うわぁぁぁぁぁっ!?」
「フッ…今日も生き延びた…」
「やっと勝てただぁ…」
「フフフ。ジェイマーさん、頑張ってくださいね!」
落ち込むジェイマーにサクロがすかさずフォローする。
「頑張って…」
ついでに僕もフォロー。
「トホホ…それじゃあサクロ、晩飯は任せたよ…」
「もちろんです!それでは準備に取り掛かるので。」
そう言ってサクロは小さい指輪から包丁とまな板、さらに食材を取り出した。
(あれって何だろう?)
「あの指輪は何?」
「おやおやツヨシ君。君はあの魔道具を知らないのかい?」
「教えてくれると嬉しいな。」
「あれは[空間魔道具]の一種、[ストレージ]だよ。あれを使えばあらかじめ入れておいた物を取り出す事ができるんだ。ただ、中には空気ないけどね。」
ヘクセの説明に思わず
「ほえぇぇ…」
と、口に出してしまった。
「さて、僕は今頃火がつけられなくて困っているであろうサクロの所へ行くよ。」
「じゃ、僕も料理手伝いに行きますね。」
こうして2人は料理をしているサクロの所へ向かうのであった。