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旅する鍛冶師と勇者たち。  作者: バドライ
8/70

愉快で頼りないパーティー

「…なんでこうなったの?」


と、ヘクセは言う。


現在強志達の周りにはたくさんの魔物がいた。


「だってあれが[ヒキヨセ草]だとは思わなかったし…それに、今は昼だから区別がつかないが

どうみたってあれは[光り草]だろ!」


後から聞いた話によると、ヒキヨセ草は抜くと独特の甘い香りを放ち周囲の魔物を興奮状態にしながら呼び寄せるらしい。


また、光り草(ひかりぐさ)は栽培が不可能とされている希少な草で、名前の通り夜になると光るらしい。あまりにも希少な草なので観賞用として高額買取をしてもらえるという。


「そのような事を言っている場合ではありません!」


サクロのその一言が合図とみたのか、魔物達は一斉に襲いかかってきた。


「ツヨシ、この盾を使うだぁ!」


投げられた大盾をしっかりとつかむ。


「お、おもい…」

そして5人は戦闘を開始する。


相手はゴブリン3体。いずれも素手。それとスライムが4体。

作戦は、数で押されないように一体ずつ倒すということになった。


「【ファイア】」


ヘクセがそう言い、杖をスライムへ向ける。すると杖の先から出現した小さな炎の玉がスライムへ直撃する。


「ピギャッ!?」


スライムは断末魔をあげながら焼かれた。


「はぁ…僕はまだMPが少ないからあんまり戦闘はしたくないっていったじゃん…」


(oh...失礼だけどヘクセってそんな弱かったんだ…)


そんなことを思っていると


「【パワースラッシュ】」


カインが大斧による渾身の一撃をゴブリンに与え、ゴブリンを一撃で倒す。

しかし、スライムに体当たりされてダメージを受ける。


「うっ…」


「【ヒール】」


青白い光がカインを包み込む。


「たすかっただぁ」

「お気になさらず。」


見事な連携プレイに見惚れていると


「【雷鳴剣(らいめいけん)】」

バチバチッとジェイマーの剣から放電現象が起こり、雷を纏った状態でゴブリンへ振り下ろす。


「グギャッ!?」


という声が聞こえ、ゴブリンは倒れた。


現在、スライム1体ゴブリン2体を倒したが、まだスライム3体とゴブリン1体が残っている。


「わわわわっ!」


スライムが近づいてくる。一体のスライムに体当たりされそうになったので盾で防ぐ。

しかし、かなり衝撃が強く後方へ吹き飛ばされてしまう。

すると、後方で待ち構えていた1体のゴブリンと目が合う。


「ちょっ、ツヨシ!」


ジェイマーが叫ぶがその前には3体のスライムが構えている。


「クソッ…すまん!自分で何とかしてくれ!」


「えぇ~そんなぁ…」


と言った直後、ゴブリンは僕に殴りかかってきた。

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