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旅する鍛冶師と勇者たち。  作者: バドライ
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カズヒコ編①旅立つ前に。

今日からしばらく和彦編です。

強志達と別れる前夜、和彦のみがカナゴに呼ばれていた。


「…今日は俺だけか?」

「うんうん、君だけ。強志君に今色々と言っちゃうと仕事なんて投げ捨ててしまいそうだしね。

さて、話は変わるけど、今回君を呼んだのは…」


カナゴが言い終わらないうちに和彦が被せるように続く。


「新しいムーブモンスター現象の情報、か?」

「さっすが和彦君。話が早いね。その通りだよ。次はエルフの里、{エフィル}だよ。」


和彦は軽く首を傾げつつ「俺はそんな所知らないぞ。」と、一言。


「まぁ、そんなこともあろうかと…」


突然空間に亀裂が入り、カナゴがそこから取り出したものは――


「テッテレー!地図~!」

「とっととよこせ。」

「ギャッ!」


カナゴの手から強引に奪い取ると、{エフィル}とその周辺が詳細に書かれている地図を見た。

どうやら{エフィル}は山奥にあるらしい。地図は二枚あり、もう片方は{ティオール村}から{エフィル}周辺へと繋がる地図だ。どうやら二枚で一セットのようだ。


「エルフってヤツらは、何故こんな山奥を好むんだ…」

「そりゃまぁ…ほら、君が住んでた日本にも『キジも鳴かずば撃たれまい』とかいう言葉があったでしょう?他の種族と関わって何か厄介な事があったら面倒だから山にこもってるんだよ。

学校にいたら1人だけボッチになっちゃうタイプだけど…まぁ幸い、この世界じゃ学校もないしそこまで人と接するのが苦手ってわけでもないけどね。」


カナゴが日本のことをしっていたのに少々驚かされるが、向こうからこの世界に連れてこれるくらいなので、逆に向こうに自分から行くことも可能なのだろう。


「おっと、少々話しすぎたかな?時間が…」


和彦の足元が白く輝いている。


「全く…わかった。明日にはこの村を出るつもりだ。何かわかったらまた頼む。」


最後に和彦がそう言うと、光はより眩しくなり、和彦の視界は白い光に包まれた。

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