鳥の治療と夜ご飯
新しく(今度こそちゃんと更新する予定)の小説を投稿したのでもしよければそちらも是非!
新規小説の更新でこちらの更新がおろそかになる場合もあるかもしれませんが、
一話書くのに2時間くらいかかる底辺な人なので何卒ご了承ください…
「お帰りなさいませ、強志様。」
「うん、ただいまロックん。」
ロックんとはロックゴーレムのことだ。サクロがロックんと呼び始めてからこのようなニックネームで親しまれるようになった。彼女曰く、「なんだかかわいいから」この名前にしたそうだ。
現在ロックんは村の見張りを任されている。食糧や燃料を必要とせず、年中無休で働けるだけでなく
戦闘力も高いからだ。
「抱えていらっしゃる鳥は…」
「ああ、さっき色々あって、保護したというかなんというか…」
「まずはサクロ様に傷を治療してもらうことをお勧めします。」
「うん、そうするよ。見張り、頑張ってね!」
「はい、頑張ります。」
そういうと僕はいつの間にか気を失っている鳥を抱え、サクロ達がいるジオの家へ急いだ。
勢いよく扉を開け、僕は叫ぶ。
「サクローっ!ちょっと来て!」
「のわっ!?強志君、珍しく叫んでるけどどうした!?」
そこにいたのはジオだった。丁度お手洗いから出た所なのだろう。
「はーい!ちょっと待ってください!」
「お、聞こえたんだ…ところでそのブルーハワイはどうしたんだ?」
「ぶ、ブルーハワイ?」
「その鳥の名前だよ。」
(絶対転生者だ…これは絶対転生者がかき氷を考えながら名付けたんだ…)
そう思いながらも強志は事情を説明した。
「なるほどなるほど…そんなことが…あ、来た。」
「お待たせしま…えっ!?ど、どうしたんですか!?」
混乱しているサクロに
「まずヒールお願い!事情は後で話すから!」
と言ってヒールをかけてもらった。
やがて傷口が塞がり、綺麗な羽があったであろうその場所は羽が無くなっていて、
その姿は痛々しいものだった。
「しばらくすれば気がつくはずです。それまで強志さんが看病してあげてくださいね!」
「は、はぁい。」
「さ、そろそろご飯にするか。強志がなかなか帰ってこなかったからまだ皆食ってないぞ。」
「すみません…」
強志は苦笑いしつつそう答えた。
「お前らーっ!飯だ飯ーッ!」
ジオは二階にいるジェイマー達を大声で呼んでから席につく。
二階から4人が降りてきて、それぞれ料理を見て「うまそう…!」などと言って目を輝かせている。
僕が合掌し、「いただきます!」と言うと、それに続いて皆も「いただきまーす!」と言った。




