武具店
「ここが師匠のお店です!」
ジアに連れて行かれた店の看板には{ジオ武具店}と書かれている。
「鍵は開けたのでどうぞ中へ入ってください!」
「お、おじゃましまーす。」
中に入るといかにも武具店という感じで、剣、大剣、槍、斧、短剣、杖、弓などのメジャーなものから
鞭、チャクラム、フランベルジェ、ハルバード、クローなどマイナーな物もある。
…なぜかクワや鉈などの農具も販売しているのは触れないでおこう。
「こちらへどうぞ!」
店の奥へ案内され、彼女の後を追うとそこには火炉や金床などのいわゆる鍛冶道具が揃っていた。
「…なんかよくわかんねぇけど、何となくスゴい…?」
「これは凄いよジェイマー!!昔修行してた時と同じくらい…いや、もっといろんな道具が…!」
「強志さん、これです!作ってほしい物!」
はい、と手渡された紙には槍50本と書かれていた。
「わお…こんなに…」
「国軍の方々がスペアとして使用するので…お願いしますっ!」
「仕方ない…やるよ、自分から言ったし!」
「本当ですか!?ありがとうございます!」
尻尾を振りながら目を輝かせる。
「じゃ、僕は作業着に着替えてっと…」
ストレージから作業着を取り出す。
「えと、トイレってある?」
「はい、こっちです!」
着替える為にトイレに入る強志。
「…なぁ、俺達って来る必要あったか?」
「…多分ないと思うぞ。」
和彦の素朴な質問に真顔でジェイマーが回答した。
「よし、着替えた。これで準備はバッチリ!鉱石と燃料は?」
「ここにあります!」
「オッケー、それじゃ始めよう。」
炉に火をつけた強志の瞳には燃え盛る炎が映っていた。




