表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
旅する鍛冶師と勇者たち。  作者: バドライ
32/70

初めての見張り番

今日は夜にもう1話とか言ってすいません…微妙に日付が変わってました…

「あ~疲れたぁ…」


大雀との戦闘を終えた強志達は山の頂上へ登り、野営の準備をしようとしていた。


見張り番は強志が負け、初めての見張り番という事で

カインやジェイマーからレクチャーを受けていた。


「ご飯できましたよ~!」


サクロに呼ばれた強志達は、席についた。

目の前にある大雀の丸焼きを見て


「うおっ!美味そう!」

「おい、もう食っていいか?」

「おらも早く食べたいだぁ…!」

「これはこれは…美味しそうだね。」

「どんな味がするんだろう…?」


「それでは皆さん!どうぞお召し上がりください!」

「「「「頂きます!」」」」


早速大雀の丸焼きを取る。皆も我先にと取り始める。


まず最初に背中から食べてみた。パリッという心地良い音が鳴る。


「お…美味しい…!!」


あまりの美味しさに語彙力が無くなるが、皆もカニを食べる時のようにあまりにも美味しすぎて無言で齧りついている。


「お前ら、雀は骨まで食えるぞ。」

「ナニッ!?」

「知らなかっただぁ…」

「私はもう気付いていましたよ!」

「サクロ…僕にも教えてくれよ…」


それを聞いた強志は少しだけ抵抗感があるが、頭をパクッと一口齧った。

大雀の頭はレバーのような味とコクがあり、それはそれはとても美味だった。



そんなこんなで大雀は気付いた時にはすでに全て腹に収まっていた。

やがて全員が食事を終えると、強志だけが残って見張っていた。


「ふあぁぁぁ…」


大きなあくびをすると、いつもこんなに眠くなりながらも見張ってくれている仲間に感謝しながら辺りを見回した。


もちろん怪しい影も音もなく、わさわさと風で揺れる木々の音がするだけだった。


カインは見張り番になるといつも寝ているが、それは本人だけの秘密である。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ