二度目の野営
寝落ちしそうなので今回は短めにしました。
明日こそちゃんとがんばる・・・はずです。
山の麓につく頃には夕日が差していた。
「そろそろ野営の準備に取り掛かるか!」
「俺は見張ってやるからお前らが準備しろ。」
「はーい。僕達に任せて!」
「力仕事はおらに任せるだ!」
「では、私は先にご飯の準備を。」
「じゃ、僕はその手伝い――」
サクロについて行こうとしたヘクセの肩をジェイマーがガシッと掴む。
「ヒッ!」
「サクロに呼ばれたら行けばいいよな!」
不気味な笑みを浮かべるジェイマーの目は、全く笑っていなかった。
「ア、アハハ…頑張ろうね…」
夕食を食べ終えたジェイマー達は、見張り番ジャンケンをした。
結果はヘクセが負け、1人で「うわああああぁぁぁっ!」と叫んでいた。
朝日が昇ると、ジェイマー達は山を登るために出発した。
「ゼェ…ハァ…なんで…皆は…余裕なんだい…?」
最後尾にいるヘクセが文句を言うが
「そんなに急斜面じゃないよ?」
「私でも行けるという事はヘクセさんも行けるという事です!」
「ヘクセ、おらが背負った方がいいだか?」
「…盾と斧が危ないから遠慮しておくよ。」
「なら早く歩け。」
「ヘクセ頑張れ!俺は一番前で応援しておくぜ!」
ヘクセは
「応援されても変わらないよ…」
と呟いたが、誰にも聞かれる事は無かった。




