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旅する鍛冶師と勇者たち。  作者: バドライ
30/70

二度目の野営

寝落ちしそうなので今回は短めにしました。

明日こそちゃんとがんばる・・・はずです。

山の麓につく頃には夕日が差していた。


「そろそろ野営の準備に取り掛かるか!」

「俺は見張ってやるからお前らが準備しろ。」

「はーい。僕達に任せて!」

「力仕事はおらに任せるだ!」

「では、私は先にご飯の準備を。」

「じゃ、僕はその手伝い――」


サクロについて行こうとしたヘクセの肩をジェイマーがガシッと掴む。


「ヒッ!」

「サクロに呼ばれたら行けばいいよな!」


不気味な笑みを浮かべるジェイマーの目は、全く笑っていなかった。


「ア、アハハ…頑張ろうね…」


夕食を食べ終えたジェイマー達は、見張り番ジャンケンをした。

結果はヘクセが負け、1人で「うわああああぁぁぁっ!」と叫んでいた。


朝日が昇ると、ジェイマー達は山を登るために出発した。




「ゼェ…ハァ…なんで…皆は…余裕なんだい…?」


最後尾にいるヘクセが文句を言うが


「そんなに急斜面じゃないよ?」

「私でも行けるという事はヘクセさんも行けるという事です!」

「ヘクセ、おらが背負った方がいいだか?」

「…盾と斧が危ないから遠慮しておくよ。」

「なら早く歩け。」

「ヘクセ頑張れ!俺は一番前で応援しておくぜ!」


ヘクセは


「応援されても変わらないよ…」


と呟いたが、誰にも聞かれる事は無かった。

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