討伐の報告
今回は短いです。通常の半分くらいの文字数。
村に戻ったジェイマー達は、ナイトメアドラゴンを討伐した事を報告するために村長の屋敷を訪れていた。
「どうぞ。こちらの方がこの村の村長、テケ・ムーランド様です。」
「どうも。村長のムーランドです。此度はナイトメアドラゴンを討伐したとの報告を受けましたが、本当に貴方達が討伐したのですか?」
村長の発言に、ジェイマーが口を開く。
「いや…最初は俺達が倒そうとはしていましたが、途中で俺達がドラゴンのブレスを受けて瀕死になった時に、謎の少年が現れたんです。その少年がたった1人でドラゴンを…」
「なんと…ところで、その少年は一体どこにいらっしゃるのですか?」
「それは俺達にも分かりません。気付いたらその少年は去っていました…」
「そうですか…しかし、ナイトメアドラゴンを討伐しようと試みた勇気を称えてなにか渡したいのですが…生憎、この村にはこれといったものはありませんので…せめてそのドラゴンはお譲り致します。素材は高値ですからね。」
村長は自分に何もできない事を悔やんでいるようだ。
「いえいえ、俺達は気にしないでください。」
「そう言って頂けると助かります。それでは、仕事に戻るので失礼致します。」
「ええ。頑張ってください!」
村長は背を向けて畑へと戻って行った。
「…さて、俺達は宿にでも戻るか…」
「そうだね…僕はもうヘトヘトだよ…」
宿屋に着いた5人は、ファイアベアとの戦闘後と同じようにベッドに飛び込んだ。




