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旅する鍛冶師と勇者たち。  作者: バドライ
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VS.ナイトメアドラゴン2

ガキィィィン!という高い音が響き渡る。

ドラゴンの爪をジェイマーが剣で防ぎ、その間に強志が攻撃をするという作戦だ。


「もらった!」


ドラゴンの首に剣を突き刺そうとした時。


「うわっ!?」


ドラゴンが回転し、尻尾で攻撃を仕掛けてくる。


「2度もくらうかよっ!跳べッ!」

「うんっ!」


ギリギリで躱し、何とかダメージを受けずに済む。


「危なっ…ありがとう!」

「ああ、気にするな!いくぞ!」


ジェイマーが左から、強志が右からドラゴンへ向かって走る。

ドラゴンが口を開け、口から黒い玉が発射される。


「その攻撃はさっき見た――ってうおっ!?」


先程カインに向けて放たれたものとは違い、次は追尾してくるタイプのようだ。


「ジェイマー!その玉、ドラゴンにうまく当てられるかも!」

「ナイスアイデア!」


ドラゴンへ駆け寄り、振り下ろされた爪をヒラリと躱したジェイマーは爪の後ろに隠れ、見事にダメージを与えた。


「ギュルオッ!?」


さすがのドラゴンも、自分の攻撃は応えるようだ。


「【ファイアブレス】」


強志の剣先から炎が出現する。あまり長くは使えないが威力はそこそこ。


「これは…ファイアベアのスキルだね。君、いつの間に…」

ヘクセが少し離れた所で呟いた。


「今度こそ…斬る!」


強志が突進すると、ドラゴンもまた突進してきた。


燃え盛る剣先に意識を集中させる。

ドラゴンもまた、燃え盛る闘志を全て爪へ込める。


お互いに距離が縮まり、やがてすれ違う。


ドラゴンの凶悪な爪が強志の肩を引き裂き、鮮血が舞う。

一方、出遅れた強志も痛みに顔を歪めながらも炎の剣を振る。

見事にドラゴンの爪に当たるが、弾かれずに指を一本切り落とす。


「ギュラアァアァッ!」


怒り狂うドラゴンは強志を標的にし、集中的に攻撃をする。

しかし、怪我をした強志がまともに動けるはずもなく爪が首に当たってしまう。


当たってしまったはずなのだが…

「痛っ!…ヘクセ、ありがとう!」


突然後ろから聞こえる声にドラゴンは違和感を覚える。

つい今倒したはずの人間がいつの間にか自分の後ろにいたのだから。


「全く…おかげで僕はもう魔力切れじゃないか…だから【ファントム】は使いたくなかっ…た…」


突然倒れたヘクセ。


「ツヨシ、こりゃ魔力切れだぁよ…酷い時はこんなもんだぁ。」

「そ、そうなんだ…ってか痛い!ジェイマー、ちょっと任せた!」


「頼むから速く戻ってくれ…」

「私はもう大丈夫です!できる限り素早く回復するので安心してください!」


「ヘクセはおらが守るだぁ!ジェイマー、ガンガン攻めるだよ!」

「ああ!」


「【ヒール】」

「ジェイマー頑張れ~」


「いやいや、お前も早く来いよ…」

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