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さみしがり屋の私に。  作者: 佐藤愛子
1/1

冬が終わったらまた冬がくる

「さみしいから仕方がないの」


「さみしくなければこんなことしない。」


そんなこと考えながら自分をけずる女の話


さみしいさみしい女の話


幸せになりたいだけなの


幸せになりたい


「幸せになりたい!」

コップの水をがぶ飲みするとそっと机に戻す

「わかるよ~」

そういいながら向かい側に座る女はスマホをいじる

足を何度も組み替えながら。

「ほんとにわかってる?っていうかそもそも話聞いてる?」

私の言葉に少し苛立ちを感じたのかちらりとこちらを睨みすぐにスマホに視線を戻した


はいはい、ごめんなさいね~

小さくうなずきながらコップの中の雫ほどの水をくるくるとコップに這わせてまわす


最近付き合いが悪いというかなんというか、気を許してくれるのは構わないんだけどこうも目の前でスマホばっかりいじられるといい気はしないというかなー

なんて思いながら自分もちらりと視線だけ女に合わせる

女はにやにやと楽しそうに画面の中の彼とお話をしていた。


「ねえ、楽しい…?」


頼んだものが来るまでのこの時間が結構きついんだよなあ。

話はなかなか持たないし会話がなくなるとスマホいじりだしちゃって悲しい

「うーん、普通かな

それよりさ聞いてよー……」

画面を下向きにスマホを置く

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