道の途中5
料理が出来上がったので、二人で皿に盛り付けをする。皿は全部で三枚、親友のぶんも含める。今日は三人で食べる約束をしていたのだ。
玄関からチャイムの音が聞こた。どうやら来たようだ、私は玄関に向かった。玄関を開けると親友が地面を這いつくばっていた。私は急いで部屋の中に親友を入れた。
親友はぐったりしながら、お腹が減ったと言ったのだった。私は親友を持ち上げたまま居間に向かった。料理の匂いが漂っている。親友は私から飛び降りると、料理を一目見てから、私の方を向いた。
この子と私が一緒に並び、私の向かい側に親友がすわる。親友も料理を食べ終わり、ひと段落ついたところで、私は皿を洗い始める。この子と親友は仲良く話し始めた。
この子が親友に誘われ二人で出かけていった。私は今日、出かける気になれなかった。私は二人を見送った。昨日のうちにあの子からは部屋に入ることを伝えていた私は、あの子の部屋に入った。細かいところまで念入りに掃除がされている。あの子は、寝ることに余念がない。
私は部屋で、新しい本を探した。あの子に昨日、借りる話をしていた本だ。黒い本は、すぐに見つかった。私は本の表紙をめくるのだった。