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朝霧の  作者: 天墨
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道の途中4

こんにちは

うむ、今朝もこの子の寝ぐせは治らん。私は洗面所で、この子の寝癖と格闘していた。ここ最近で、一番厄介な相手である。親友はこれをアホ毛と呼んでいた。一生治らないものもいるのだとか恐ろしい。


この返事を聞いた親友が、私の顔を見て驚いていたことを私は覚えている。可哀想なものを見るような顔になっていた、なぜだ。そのあと、いろいろと聞かれて答えていた。私には常識というものが足りていなかったらしい。


私の知らない知識を知っている親友には、いつまでたっても頭が上がりそうにない。私がそう言った時、親友は遠い目をして、あいつもこのぐらい素直ならと言っていた。


私達は、キッチンへと向かう。この子には嫌いな食べ物がない。この間親友が持って来た、ゲテモノ料理というものも顔色ひとつ変えずに食べきっていた。


親友が俺には無理だと言っていた。無理なものをこの子あげたのか、と私は呆れた。だが、この子が自分で食べて見たいと言ったと聞いて、私は驚いた。この子はずいぶんと知らないうちに、たくましくなっていたのだった。


あれ以来、私達はゲテモノ料理、とやらに挑戦していないが、この子は私の知らないところで食していそうである。体調さえ崩さないので、あれば私はとやかくいうつもりはない。


もうしばらくの間でもいいので、この子には、私の料理を食べていてほしいものだ。少しばかり過保護だろうか?けれど、この子のことが心配な気持ちはつきそうにない。



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