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男だけど踊り子しか選べませんでした  作者: 嵩魏 燐璃
1章
5/10

4 世知辛い世の中でした

拙い文ですが頑張ります。ちなみに今日金色の〇ッシュベルのカードダスを発見して馬鹿見たいに興奮しました。懐かしい

踊り子


うん、どっからどーみても踊り子しか無いわ。踊り子って言ったら某竜探索に出てくる色っぽい女性キャラだよな。この世界だと違うのだろうか?男でも案外踊り子になれたり?やっぱり踊り子だから後方支援型なのだろうか?


…現実逃避はやめよう。この世界でも踊り子は女性のみ見たいだ。その証拠に受付嬢の顔が盛大に引き攣ってるし。いや、ワンチャン実は激レアな職業(ジョブ)でびっくりしてるだけかm


「あのー、実は女性だったりしますか?」


激レア職業(ジョブ)の可能性は潰えた。やっぱりそうだよなぁ…踊り子だもんな…


「ええっと…一応男ですが…男で踊り子ってやっぱり珍しいんですかね?」


「い、いやぁ〜聞いた事無いですね〜」


受付嬢さんこっち見て喋ってくれません?あ、やっぱりいいです。一瞬目があったけど汚物見た時みたいな顔してるし。

はぁ〜、これから魔物と戦う時とか踊るように戦わなきゃ行けなくなるのか?またはパーティー組まなきゃ行けないとか?…男の踊り子とパーティー組むような人っているのか?

ま、まぁ仕方ない職業(ジョブ)は踊り子にして剣とかメイスとか使おう。職業(ジョブ)さえ設定していれば魔物にダメージ与えられるんだからな!大丈夫だまだ慌てる時間じゃない。

そう自分に言い聞かせながら職業(ジョブ)を《踊り子》に設定した。…格好良いのがよかったな…


「だ、大丈夫ですよ!後から職業(ジョブ)は増えたりしますから諦めないで下さいね!」


うん。ありがとう受付嬢さん。でも顔見ながら言ってくれたらもっとよかったかな。


「あ、それとギルドタグは明日までには作成しますので明日依頼受注の際に受け取って下さいね。」


結局受付嬢は最後までこっちを見て話してくれなかった。俺が何をしたって言うんだよ…

そんな事を考えながらギルドを出たら渋い声で話しかけられた。


「おう、イツキ。職業(ジョブ)は設定出来たか?」


あ、やっぱりイルルクさんだ。そうだ!イルルクさんなら今までも男で踊り子が居たか知ってそうだな!よし、聞いてみるか。


職業(ジョブ)は設定出来たんですが…踊り子しか無くてですね。今まで男で踊り子っていまし「居ねぇ」あ、はい。そうですか…教えて頂きありがとうございます」


やっぱり居ないのか…


「まぁ元気だせイツキ。職業(ジョブ)なんざ後から増える事だってある。適性があればな。何、イツキは初見で四腕狒々(クアトロゲラダ)の脳天に槍を突き刺せたんだ。四腕狒々(クアトロゲラダ)の頭蓋は防具に加工される程硬ぇからな。これから頑張ればいきなり槍術士とか槍聖になれるかも知れねぇぞ?」


おお!槍聖とか格好良いな。こうなれば槍を使って行くしかないな。そうにやにやしながら思っていたらイルルクさんから残酷な事実を教えられた。


「ちなみに使える武器は職業(ジョブ)によって異なる。槍使いが剣を持っても職業(ジョブ)未設定と変わらねぇから気を付けろよ」


なっ!?


「そっ、それなら踊り子では槍を使って戦っても?」


「ダメだな。ダメージ無しだ」


そんな…槍聖の夢が…ちくしょう何が菩薩の幸運だ!踊り子しか無いとかどうしろと?これで踊り子の武器が良くなかったら完全に終わってるぞ。


「すみませんイルルクさん。踊り子の武器って何がありますか?」


「あー、すまん。俺自身踊り子の討伐者を見た事が無いからよく分からん。」


マジか。ん?なら踊り子って普段何してるんだ?


「なら普段踊り子の人ってどうやって稼いでいるんですか?」


「その為に生業がある訳だ。討伐者に向かない職業(ジョブ)の人らが主に商人や農夫、船員や猟師って具合にな。」


そうか。全員が討伐者って訳じゃないもんな。それなら踊り子はどんな武器を使えばいいだろう?そうこう考えてたらいきなり背中を叩かれた。


「イツキ!そうゴチャゴチャ考えんな!どうせ金がねぇんだから武器使えるのもまだ先なんだからよ。まずは魔物じゃなくて害獣狩りや薬草採取をして金を貯めてから買え!一応護身用の片手剣とかは討伐専門ギルドが貸し出してくれる。薬草採取も普通じゃねぇからな!何せ植魔物(しょくまぶつ)だ。ほとんど魔物に近いからいい練習にもなる。まずは何事も経験してからだぞ!」


イルルクさんはそう言いながらバシバシ背中を叩いてきた。イルルクさん痛いっす。


ピロンッ


《貫通守護耐性》を入手しました。

《苦痛耐性》《危険察知》のLVが上がりました。


あ、LV上がった。どんだけ強く叩かれてんだ。


「あ、そうそう。イツキは1週間だけだがギルドに泊まれ。1週間もありゃあ少しの間の宿代は稼げるからな。ギルドでの1週間は飯もついてるからな」


あ、ありがたい


「イルルクさん何やら何までありがとうございます。自分頑張ります」


「おう。死なないように頑張れよ!」


やっぱりイルルクさんは渋い。あれがシブメンってやつか。凄い破壊力だな。

ん〜、鍛冶屋見に行きたかったけどイルルクさんに言われた通り金がないからな…。てことは防具も買う無いのか。さて、これからどうしましょうかね。

閲覧ありがとうございました。

2016-11-23 ギルドタグの受け渡しの会話が抜けていたので追加しました。

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