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男だけど踊り子しか選べませんでした  作者: 嵩魏 燐璃
1章
4/10

3 ステータスを確認しました

今日はこれで終わりです

なんかアナウンス的なの流れて色々ゲットしたみたいだけど…イルルクさんに聞いて見るか。


「あのー、なんか頭の中から声が聞こえてきたんですけどこれってなんですかね?」


「はぁ?…ああ、畑仕事しかしてなかったらそうなるの…か?まあいい。俺達人族、亜人族、魔族、魔物にはステータスってのがあってな。自分の職業ジョブやスキルの確認が出来るんだよ。試しにステータスオープンって頭の中で言ってみろ。」


「分かりました。(本当にゲームだな…)」ステータスオープン!


---ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー〔名前〕如月 樹貴《イツキ・キサラギ

〔年齢〕21

〔種族〕人間《異世界人》

〔職業〕(ジョブ)未設定

〔生業〕迷い人 浪人

〔LV〕1

〔生命〕612

〔魔力〕223

〔体力〕569

〔剛力〕472

〔俊敏〕50

〔守護〕97

〔知性〕71

〔幸運〕ーー

〔精神〕82《+20

〔魔法〕火 風

〔装備〕異世界の作業着 異世界のヘルメット

〔スキル〕

《精神汚染耐性Ⅱ》《絶望耐性Ⅰ》《苦痛耐性Ⅲ》《立体機動Ⅲ》《軽業Ⅲ》《危険察知Ⅱ》《軽治療Ⅰ》《歌唱Ⅴ》

〔獣魔、配下〕無し

〔称号〕[無謀な勇者][異世界からの迷い人][下っ端根性]

〔固有スキル〕自家発電《羞恥》

〔加護〕菩薩の幸運

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「ぶっ!!!?」

「うおっ!?汚ねぇ!!」

「す、すみません!」


いやいやでもこれは噴くだろ!?なんか色々ひでぇなぁ…迷い人はまぁ分かる。しかし浪人ってなんだよ浪人って。

しかしまだ置いておける問題だ。体力と剛力が異常に高いのも問題無い。元々向こうでも似たようなもんだったし。

しかし固有スキルと加護かこれはまた…自家発電とか舐めてるのか?右手が恋人ってやかましいわっ!しかも更に問題なのが加護の菩薩の幸運。これのせいで幸運の表示がおかしいのか?と言うより俺向こうで仏様になんかしたっけ?神棚の酒や米を毎日変えたりその日の出来事を報告したりぐらいはしたが…それで菩薩の幸運?何故だ…って考えてももう無駄か。向こうに帰る方法も分からんし。だったらありがたく受け取っとこう。

てか精神汚染耐性とか苦痛耐性って現場で怒鳴られたり足場から落ちたりしたからだよな…そんな考え事をしてた時不意に話しかけられた。

「あ、イルルクさんおかえりなさい。そちらの方は?」


どうやらこの街の門番らしい。これはまたテンプレな格好だな…


「今日もおつかれさん!こっちの兄ちゃんはイツキって言う不幸な兄ちゃんだよ。魔物に追われて逃げた先で四腕狒々(クアトロゲラダ)に襲われてたんだ。ついでに手続きも頼む!」


「手続きですね…って四腕狒々(クアトロゲラダ)にですか!?それでどうしたんです?場合によっては討伐専門ギルドに依頼をする事になりますが」


そう焦りながら門番は言ってきた。あ、危なかった…魔物に慣れてるこの世界の住人である門番が焦る程の魔物だったのかあの猿。良く生きてるな俺。本当イルルクさんには感謝だな。


「それは大丈夫だ。丁度兄ちゃんを嬲りながら食おうとしてたみたいで油断してたからな。首を撥ねて仕留めてきたぜ」


本当危ねぇぇぇ!!ありがとうイルルクさん!!切実に思う!


「そ、それはよかった…流石はギルドマスターですね…」


ん!?ギルドマスター!?そう思いイルルクさんを振り返ったら苦笑いしながら

「元、な。冒険者ギルドが討伐専門ギルドになった直後に後任の奴に任せたからな」と言っていた。


そうなのか、しかしそれなら強いのも納得だ。


「手続きが完了しました。それではイルルクさんおかえりなさい。そして城塞都市ディルドスにようこそイツキさん!」


うぉぉぉ!なんか凄い門番らしかった!ちょっとだけ感動するな〜。


「おい兄ちゃん!早く討伐専門ギルドに行くぞ!ぼーっとしてたら置いていくからな!」


おっと、それは勘弁して欲しい。この街だと絶対迷う。生業が迷い人の中の迷い人とかになりそうだ。


「すみません。目に付くものが新しくてつい目移りしてしまって」


そう答えたらイルルクさんは嬉しそうにしながら言った。


「まぁいい街だからな!仕方ねぇか。でも時間も無ェからさっさと登録しにいくぞ!」


「はい!」

そうやって俺達はギルドに到着した。


「ここが討伐専門ギルド。旧冒険者ギルドだ!兄ちゃんには今日ギルドで登録して明日から依頼に行ってもらう。今日の寝床や飯は俺が手配して置くから気にせずにな。しっかりハイヒール代を稼いでくれ!」


「分かりました!何から何までありがとうございます!この御恩は必ず忘れません!」


「ははっ。あんまり気張りすぎて死ぬなよ!」


そう笑いながらイルルクさんはギルドの二階に上がっていった。よし、まずは受付に行って登録してから職業ジョブ設定やギルドカードを貰おう。


「すみません。ギルド登録をしたいんですが今よろしいでしょうか?」


「んぁ?あ、はい。大丈夫ですよ〜。」


なんだろう…この受付嬢さっきまで寝てたのか?ヨダレ跡みたいなのがついてる。俺の視線に気づいたのか受付嬢は目にも止まらぬ速さで口元を拭ってから慌てたようにすごくにこやかな笑みを浮かべながら受け答えた。


「ギルド登録ですね〜、ギルド登録には職業ジョブが設定していないと登録出来ないんですが設定済でしょうか〜?していないのであれば初回無料で設定致しておりますハイ〜。」


なんかすごいキョドってるな…まあいいや。


「なら先に職業ジョブの設定をさせて貰ってもよろしいでしょうか?村に居たんですが田舎過ぎて設定していなかったもので。」


「分かりました〜。それでは職業ジョブ板に手をかざして下さいね〜。ぴかっと光ったら選択職業ジョブが表示されますので〜。」


おお…ファンタジーアイテムか、そういえばイルルクさんの大剣(クレイモア)も何かファンタジーアイテムぽかったんだよな。地球にあんな金属無かったし。イルルクさんに聞けばよかった。


ピカッーー


あ、終わったらしい。どれ、俺の選択出来る職業ジョブは幾つあるかなー。聖騎士とか大魔導師とかなんか凄い職業ジョブないかな。受付嬢がびっくりするぐらいの。そんな願いを込めながらかざしていた手を動かすとそこに表示されていたのはーー


踊り子


その一文字だけだった

ここまでの閲覧ありがとうございました

2016-11-22 主人公のステータスに〔生命〕〔種族〕

〔知性〕を追加しました。

2016-11-28 主人公のステータスに〔魔力〕を忘れてました!〔魔法〕を適正に変更しました。すみません

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