プロローグ
初投稿です。拙い文なので注意です
照りつける太陽、肌を焼く熱気、響く怒号
いつもの風景いつもの日常。一つだけ違うとすれば
休憩時間中に酸っぱい物がこみ上げてきた
「やばい…呑み過ぎた…死ぬ…」
二日酔い。昨日久しぶりに同じ高校の馬鹿やってた仲間に出会った俺は次の日仕事があるにも関わらずつい呑み明かしてしまっていた。それが今のトイレの惨状だ。
「はぁ…昨日に戻れるならぶん殴ってでも呑むのを止めるのに…やっぱ人生ってままならねぇなぁ…」
そんな事をぼやいてる俺は如月 樹貴、足場建設会社の一社員だ。容姿、性格、成績、何もかも普通の俺は…ああ、少し違うか。体力と力だけは強かった。それはもうゲームのステータスで言う極振りってぐらい。
だからこそ建設業でやっていけてるのだが、まぁ置いておこう。酔いを紛らわす為に1人でそんなナレーションをしていたら休憩時間が終わった。
「もう少し休憩長くてもいいんだけどなぁ」
憂鬱な気分になりながら立ち上がった瞬間不意に視界が揺れた。
「あっ、これダメなやつだ。」
今俺がいるのは地上から約50mは離れた場所。そこから足を踏み外した。
「でも安全ベルトしてるから痛いぐらいで済むだ…ろ?」
あれ、おかしいな。なんで、なんで安全ベルトをしてないんだ?…あぁ、さっき休憩時間中トイレ行った時に外したんだった。
「ゔぁ"ぁ"ぁ"ぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
うるさいなぁ。誰だよ馬鹿みたいな声出してる奴…
なんだ俺の声か、丁度安全ネットのない所に落ちてるみたいだしこれは終わったかなー。あー結婚したかったなぁ…
そんな死ぬ寸前に馬鹿な事を考えながら俺は意識を手放した
閲覧ありがとうございました