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78.『桜の意地』/『新しい図書館にて』

   『桜の意地』


 我が町にも桜前線がやって来て、私の家の一本の桜が綺麗になった。

「君、今年は頑張るね」最近五年ほどはあまり咲いてくれなかったが、今年は空を覆う勢いで枝中の蕾が開いた。

「最期だから」

 やがて、彼女は枯れた。寿命だったのだ。切り株だけが残った。庭に花びらが一枚だけ落ちていた。




   『新しい図書館にて』


 私は読書が好きで図書館には必ず行くから、引っ越し先でまず最初にやることは図書館の物色だ。

 好きな作家の本を眺めていると、ある本が気になって手に取った。前に住んでいた街の図書館で夢中になった恋愛物だ。思わずほころぶ。

 刷られた日が違う全く別の本だが、友達に再会した時の様に嬉しい。

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