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66.『静かな子ども』/『クリスマスは誕生日』

   『静かな子ども』


 女の子の乗った車椅子を押して、父親が図書館に訪れた。

「御病気ですか」と女職員が尋ねると、

「ついさっき退院しまして。しばらく本すら読めぬ状態だったのです」男は微笑み、子は疲れたようにぐったりしている。

 女は子の手を取って祝福した。子の手は氷のように冷たかった。

 男の手が女へ伸びる。




   『クリスマスは誕生日』


「クリスマスは恋人のためにある日じゃねーよ。イエス様の誕生日だろ。ちゃんと祝え」

 そう騒ぎたてる男に言ってやった。

「よく考えろ。イエス様はキリスト教の象徴だ。つまり世界中の人々からハッピーバースデーの祝福を受ける。それに比べてお前はどうだ? ……分かったか?」

メリークリスマス!

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