表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
48/124

48.『おいしい』/『頭は守った』

   『おいしい』


「おいしい」という夫の言葉に、胸を抉られた。

 普通なら感涙するだろう。「不味い。こんなものが食えるか」といつも食卓に残されたのだから。

 今日は手間暇かけた。最後の晩餐を快く楽しんでほしかったためだ。

 夫は床に倒れて喉を掻き毟り、そして動かなくなる。どうして……? どうしてよぉぉ!?




   『頭は守った』


 お父さんと河川敷でキャッチボールをしていた。

「浩介、これを取ってみろ!」そう言うと空へ向かって投げた。フライか。昨日は頭に当たってこぶが出来たから、グローブでしっかりガードする。

 天高く昇ったボールは、太陽に吸いこまれて見えなくなり、地面に落ちて僕の股間に炸裂した。

「うおお……」

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ