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24.『足りないもの』/『紅茶の楽しみ方』
『足りないもの』
私は毎日色々な味のコーヒーを楽しむ。朝はブラックで目を覚まし、昼は会社で女の子が砂糖を入れてくれ、夜はミルクを注いで絵を描く。昔その仕事をしていた事があるのだ。
確かにどれも旨いが、私は愛する妻が淹れたコーヒーが一番好きだった。
彼女はコーヒーの全てを教えてくれた。
『紅茶の楽しみ方』
紅茶はね、あたしみたいなお嬢様にお似合いなのよ。執事が決まった時間に用意してくれるの。
まずは香りを楽しむのよ。鼻の奥まで吸いこんで味わわなくちゃ。
それから少し飲んでみるの。大丈夫、毎日メイドが何度も磨いてるから。
そして服を全部脱いで、ついに浴槽に入るわ。
う~ん、この肌触り最高ね!