表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/124

11.『旅立ち』/『思い出』

     『旅立ち』


 一人の女の子が旅立とうとしている。

 もう二度と、彼女と一緒にご飯を食べたりお風呂へ入ったりTVで笑ったり出来ない。

「ママは絶対あなたの事忘れないわ」俺も、私も、と叫ぶように続く。

 だが、女の子は首を振った。

「幻になってもいい。今を精いっぱい生きられればそれでいいわ」




     『思い出』



 僕だけを見ていたあの子は、突然いなくなった。涙が枯れるほど泣いた。

 校舎裏での告白を彼女が受け入れてくれた事、一緒に勉強した事、買い物で大きな街を巡った事。全部覚えている。

 彼女は今、またそれを繰り返している事だろう。

 あの楽しかった日々が、幻となっていく。

 つらい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ