表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
万魔殿《パンデモニウム》は眠らない  作者: 初美陽一
終幕 今宵もまた、万魔殿は《魔》を迎える

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

56/56

エピローグ

 絶望は、誰の上にも降りかかる。それは明日とも知れぬ。今日かも知れぬ。

 突然にやってきて――生きるための活力を、無情にさらっていくのだ。


 頭はうなだれ足取りは虚ろ。当て所なく彷徨う姿は、まるで生ける屍のよう。

 死人のように沈む瞳には、何も見えない、何も映らない。


 その瞳に〝生〟への渇望は見当たらない。その世界に留まる〝理由〟は、どこにもない。

 生きるための大切な〝何か〟を見失ったその瞳に、異界への扉が映る。



 ――ようこそ、万魔殿へ――



 迎えるは、〝理性〟を無くした大男。


 案内人は、数え切れぬ時を万魔殿で過ごした、〝命〟知らずな名無しの少年。


 見目麗しき使用人の美女は、すれ違いざま〝心〟なき微笑を浮かべる。


 万魔殿の頂に君臨するは、《大悪魔》と蔑まれし、百面相のアスモデウス。


 そこに住まう黒猫は、《小悪魔》のように客人をからかう。



 そこで起こる出来事は、全てがデタラメで、けれどその全てが〝自由〟

 住まうも自由、帰るも自由。大切な〝モノ〟を取り戻し、出ていくのもいいだろう。

 夢幻のようなその場所で、束縛するものは何も無い。


 全てが全て、アナタの自由。彼らの自由。

 なにもかも、なにもかもを受け入れて、万魔殿は其処にある。



 幾万の、新たなる〝魔〟を迎え入れ、永久なる夜を越えながら――




 ――万魔殿パンデモニウムは眠らない――


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ