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21.王都脱出は簡単だったらしい、王都警備隊とかはどうしてるのだろう?
「応接室って、隣の部屋から覗ける穴とかかあるんだけど、それって貴族の屋敷じゃフツーよね?」
「はい」
「そののぞき穴にガムテープ張って、応接室の入り口のドアの取っ手に鎖渡して鎖に南京錠かけて、ドレスを脱いで」
「え? どうやって脱いだのですか、ひとりで脱ぎ着できるようなものじゃないでしょう?」
「えーっと、ウエストのリボンを」
「サッシュですね」
「そうそう、そのウエストをぎりぎり締めあげるやつね、それを切って、首元から裾まで一直線に切り開いて」
「え?」
「鋏持って行ってたんだってば」
「はあ」
「脱いだ」
「そうでしたか、はあ」
「で、ハイヒールとドレスとパニエなんかも全部ソファの上に置いて、ハンスが教えてくれていた隠し通路を使って屋敷の外に出て」
「はあ、裸足で、ですか?」
「いや、そこはそれ、呼べば何でも出てくる異世界ツールってのがあるのよ」
「ああ、なるほど。ちょっといろいろわかってきました」
「通路の出口前でメイド服に着替えて、聖地に続く階段に出ようとしたら兵士に停められたから、エッシェンフォルゲン家から神殿にお使いですとかなんとかテキトーなことを言ったら通してくれた」
「甘くないです?」
「甘いよね」
自分が侯爵家の名前で威圧して無理に通ったとは思わない藍であった。ダメダメ~




