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バベルの塔へ  作者: 背骨
1/10

1 宅配便

 部屋でテレビを見ていた。一家惨殺のニュース。犯人は犬まで殺したらしい。


「ひどい事件だ」


 そうつぶやいて冷えた麦茶をぐびりと飲み干す。


 その時、玄関のチャイムが鳴った。


 扉を開けると、そこには宅配便の人が立っていた。


「宅配便です」


 帽子を深くかぶり、無精ひげのある男だった。目の下には濃いくま。


「どうも」


 箱を受け取って居間のテーブルの上に置いた。何が入っているのだろう?


 ガムテープをはがして箱を開ける。くしゃくしゃに丸めた新聞紙が大量に入っていた。新聞紙をどけると、その下に少女の生首があった。


 テレビに映っている一家惨殺事件の被害者の少女の物だ。宅配便の男が犯人なのか?


 僕は洗面所で手と顔を洗った。鏡の中の僕の顔は死人みたいに蒼白。もう一度箱の中を見ると、生首はやっぱりそこにあった。中学生ぐらいのかわいい女の子の頭部。


 どうしようか迷ったが、ジョニーに相談することにした。ジョニーは僕の知り合いの天才科学者なのだ。


 箱を小脇に抱えて、僕は家を出た。


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