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六蜘蛛語
六蜘蛛語
次の日の朝
「よっ、山埜」
「遅かったね。轟も自称情報屋の子達もみんな来てるよ」
「自称じゃないよ、あの変わりモノの双子はね」
「そう?」
自称情報屋の双子こと、
松宮 大樹と弟の大地は生まれながらの天才だった。たくさんの才能に恵まれていたものの唯一はまったのが、情報収集だったらしい(これはあくまで噂)。
「自称・・・ねぇ」
「どういう―・・・」
その二人の会話を妨げる様に一人の少年が部屋から出てきた。
「ぅわっ、危ないから!殺す気か!!!」
「まさか・・・」
「七世の気に障る事を言ったらしいね。あの着物かどうか言い難い服着てることと良い、俺らと差程年変わらないくせに耳に何か付けてること良い・・・・・・見かけだけで腹が立つ」
「え!?横でも殺気出してるだろ!!!」
「まぁまぁ。確かに苛立つ性格はしてるけど轟の呪いを解いてくれるから、ね?」
納得が出来そうで出来ない。
信じて良いのか、信じては良けないのか。