5/12
泗蜘蛛語
泗蜘蛛語
クラスメート全員の前で轟に告白をし、少年を振った佳代。轟はやはり佳代の告白を受け入れずに断った。クラスメート全員の前で恥をかいた少年は轟を怨み、蜘蛛の巣があるからと言い、轟に蜘蛛怨みを買わせた。
これが呪われ大きな理由である。
「「ただの逆恨み野郎じゃん」」
「まぁ、綺麗な顔立ちだからね、七世は」
「でも、轟くんの場合・・・・・両方で怨みを買ってるから、呪いの浸透が早いのかもしれない。とりあえず、俺一人じゃその大きな呪いを解けない」
「「あ。そういえば、山埜って鬼蜘蛛使いの血族だっけ」」
「うん。明日、俺の知ってる純血の鬼蜘蛛使いを連れてくる。だから、苦しいかもしれないけど我慢して欲しい」
「・・・・・・・」
何も言わずにただ静かに頷く轟。
「これでやっと呪いが解けるね、七世」
「ああ」
「これで?」
「「轟の呪いは中学一年の時からだよ」」
「結構長い間、苦しんでたんだね」
「逆恨み野郎のせいでね。全く・・・・・・」