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103 余談
「シーニー、どのように指輪を作りますのぉ?」
「ランが戻ってきてからになりますが、パランの針にランの糸を巻き付けて、ブラウの羽で染めるのはどうでしょう? 魔力は私が注ぎます」
「賛成ッス!」
「私もそれがいいですわぁ。でも、カーとキューが怒りませんことぉ?」
「そうですね……あの2匹、呼び戻しましょうか……」
「そうするッス!」
「ノワール様の結婚式もしませんとですものねぇ」
「結婚式! 私としたことが忘れていました……そうですよね。人間は式を挙げるんでしたね」
「結婚式ッス!」
「ノワール様も白いドレスがいいのかしらぁ? 私的には青いドレスを着てほしいですわぁ」
「お料理もドレスも必要ですね。洋服はポプルスはもちろん、アピオスとカッシアもですね」
「私たちも着飾りたいですわぁ」
「着るッス!」
「そうですね……ノワール様のドレスと同じ生地のリボンをつけましょう」
「素敵ですわぁ」
「つけるッス!」
3匹はニヤけ顔を合わせ、しきりに何度も頷き合ったのだった。
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