2話 封印解除
「そんなに泣いて大丈夫かい?」
やさしい言葉をかけらた。
知らない場所で不安でいっぱいだったから、自然と涙がこぼれてきてしまった。
「大丈夫じゃないです...ぐす...」
「ゆっくりでいいから何があったか話してみてはくれないかい?」
「何がって言われても...分からないんです。気づいたら森の中にいて、大きい犬みたいなのに襲われて...ぐす...もう何が何だか...」
上手く説明が出来ない。説明してって言われても私のほうが今の状況を説明してほしいくらい。
「犬か...ウォーウルフかな。凶暴な魔獣だから、生きててよかったよ。」
「魔獣?ここってどこなんですか?日本ではないですよね?...」
とりあえず情報が欲しい。状況を把握しておきたい。
「日本?聞いたことないな。色々話をしたいけれど、ケガは大丈夫なのかい?」
ケガ?そうだ私、頭から血を流してたんだ!
ふと、自分の体を見てみる。
緑色の光が自分の体を包み込んでいる。
「なにこれ!」
「いいね、君には治癒系の魔力があるみたいだ。属性は光ってとこかな。しかも、あいつと似た魔力…」
あいつ?誰のことだろう。それよりも・・・
「私の体は、大丈夫なんですか⁉」
「大丈夫だよ、ケガも随分治ってきているみたいだから。」
確かに、痛みも引いてきて体も動くようになってきてる。
「体が動くようなら、こっちに来て僕に触れてみてくれないかな。」
「触ればいいんですか?それくらいかまいませんけど…触る場所はどこでもいいんですか?」
「かまわないよ。」
助けてくれたし、そんなことでいいならと思い、男性のほうに近づいていく。
そうして、男性の胸のあたりを触ると、周りを覆いつくす眩い光に満たされる。
「きゃ!なに!」
「キターーー!やっと、やっとだ!」
男はこれまでにない程、高揚していた。子供が新しいおもちゃを買って貰ったかのように笑っていた。




