過去のおかげ
誰かが読んでくれる。
そんな日を、悪魔に願って眠りに就く。
俺の名前は、ハガイ·ダルセル。どこにでもいるありふれたごく平凡な青年……………………に見えただろぉっ!フゥゥアッハッハッハッハァ!チッチッチ!
俺の隣りにいる彼女、嫌、俺の妻を見れば俺が只者でないことくらいまるわかり。
俺の妻は、銀髪蒼眼、目鼻立ちが整っていてとても美しい。この世で唯一会うことのできる女神と言っても差し支えないだろう。
そして何より彼女は、とても優しい。気配りが上手で面倒見がいい。さぁ、もう俺の妻がどれだけ凄まじいかはわかったかな?
立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花?ノンノンノン!そんな言葉で表せるような美しさでは、断じてないのだ。各言う俺も、彼女の美しさを表す言葉を発見することはできていない。
まぁ、言葉なんかでは表せないという言葉が一番正しいのかも知れない。
おぉっとっ!彼女の美しさを語りすぎて、彼女の紹介を一切できていなかったっ!
では、改めて…彼女の名はラミア·ティンゼル年齢は、外見にそぐわず29歳。誕生日は、5月13日偶然にもおらと同じ日が誕生日なのだ。俺はそのことを誇りに思っている。おっとまた話が脱線してしまったぁ!
まぁ、もとより敷かれたレールを走るつもりは毛頭ないのだからどうでもいっか!
「ガイ……ハガイッ!」
おっと、どこぞの天使に呼ばれたようだ、いや、女神だったか?まぁいいや。
「なんだいマイハニ〜?」
へらへら笑いながら言う俺に彼女は引き気味で言う。
「えっ?どうしたの?何処か具合でも悪いの?あぁごめんなさい。あなたは、頭が悪かったのね?」
相変わらず周りには優しいのに俺にだけ毒舌。だがしかし、俺にだけ向けられるというだけで、それは、辛辣と言うには程遠いご褒美でしかなかった。
たが、ここで俺が凹んだら彼女はどう反応するのだろうか?気になって仕方がない。善は急げだっ!
「うぅっ、どうしてそんなこと言うの?うわぁあぁぁんっ!」
俺の渾身の泣き真似に、彼女は戸惑っている。
「えっ、ご、ごめんね。べっ、別に今のは本心じゃなくって。えっと。」
焦る彼女に段々と罪悪感が募ってくる。流石にずっと泣き真似をすることは出来ない。そろそろ落としどころを考えないとな……。
「じゃあ、今日は一緒に寝てくれる?」
俺の必殺、うるうる上目遣いに彼女は耐えきることができなかった!
「しょっ……しょうがないわね。だっ、だからねっ!泣き止んで、お願いだから、みんなに見られてるよぉっ!」
彼女から承諾してもらった。ならもう泣き真似をする必要もないか。
「オッケ〜分かった。約束ねっ!」
突如いつも通りに戻った俺に彼女は目をパチクリさせてある。……なにそれ、かわいい。
「あっ、あんたまた騙したんでしょ。」
「正解っ(テヘペロっ!)」
俺の脛に鋭い蹴りが飛んでくる。俺は敢えて避けない。脛に激痛が走る。しかし彼女が俺にしてくれたことが嬉しくないはずがないのだ。
こんな風に楽しく平和に暮らせているのも過去のお陰なんだよなぁ。
さぁうまく導入なんて高等テクニックできませんから。とりあえず昔の話でもさせてもらいましょうかねぇ。
オニのような不定期更新です。