お人好しでチョットHなアニメオタク
銅鏡から始まる成り上がり
プロローグ どうしてこうなった?
午前中は仕事をして、午後近所のホームセンターで充電式強力LSIライトを購入して帰宅した。
リビングでは貴美ちゃんとみかさんがアニメを見ている、仕方なく寝室でPCを立ち上げ鏡の調査を準備する。
ライトを点け、鏡との距離を調整して、壁に最大で映るようにしてみた。
「あれおかしい!模様が映らない、真っ黒だ」
鏡を少し動かすと模様は映し出された、幾度か距離を変えて試すと、ある距離の時だけ真っ黒になる。
模様を映し出して観察していると、「休憩しておやつにしましょう」と声が掛けられた。
ダイニングに行くと丸型のホットケーキとコーヒーが置かれていた。
星形とハート型は売り切れた?星とハートは昨日と同じ人の前にある。
貴美ちゃんとみかさんが、パンケーキにも大量にメープルシロップを掛けるので、安いNO.2アンバーのメープルシロップを買ってきた。
みかさんは田舎の閉鎖的生活から、街の生活になって凄く楽しんでいるようだ。
「1万円で暫く生活してみて下さい、歩けば10分程でこの前の24時間スーパーが有ります」、「朝の9時頃行けば新しい商品も追加され、40パーセントオフも新たに出来ているでしょう」
「お魚が続きましたから、今晩はハンバーグにしませんか?」
「ハンバーグは私も貴美も大好きです」
「ではお任せします、それとPCで料理の検索すると、参考になるものも有ると思います」
みかさんと貴美ちゃんはハンバーグを検索し、二人で楽しそうにあれこれ見て、みかさんはたまにメモを取り、どんな味付けにするか貴美ちゃんと話している。
それを横目で見ながら、再び寝室で反射光の特定の距離にだけ、黒く映るのか考えている。
『あれ、反射光が黒?、そんな馬鹿な!、白は全色を反射するから白、黒は反射しないから黒なのに、なぜ丸く黒い反射光が壁に映っているのだろう?謎が増えた』
貴美ちゃんから「ハンバーグ、一緒に作ろう」と声が掛かったのでライトの電源を切り、キッチンに向う。
挽肉でハート、星、丸を作っている。
「ホットケーキと同じなのか?」思わず突っ込んでしまった。
焼き上がり、「後は盛るだけだから、二人とも手を洗って、テーブルについてね」
野菜サラダと昨夜の残りのポキ、インスタントのコーンポタージュをテーブルに並べる。
なんでこうなった‥‥。
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