またまた闘い?
僕はゲームを終えて家に帰ってきた。
当初の予定通り漫画を読む事にした。
10分程経っていた。
いつもならもっとスラスラと漫画が読めるのに何故だか内容が入ってこなかった。
漫画を読むのを辞めて押し入れを掃除する事にした。
小学校や中学校の卒業証書や卒業アルバムが出てきて、懐かしくなりアルバムを見る事にした。
同級生達は将来の夢の為にがむしゃらになっているのに何故、僕は漫画ばかり読むようになったんだろう。
僕には夢も無いしこれがしたいとかもない。
掃除を続けていると、昔のゲーム機と[聖拳]のカセットが出てきた。
そうだ、僕が小学生の時はがむしゃらになって[聖拳]をプレイしてたな。
今日は負けたけど渚沙と久しぶりにゲームをしたけど楽しかったしまたやりたいな。
何故だかまたゲームをしたいと思うようになっていた。
早速、[聖拳]をプレイした。
勿論、ファイターは[謙]を選択した。
時間を忘れてCPUと闘っていた。
2時間程経った頃。お父さんが帰ってきて、お父さんは僕の部屋に入ってきた。
「謙、またゲームを始めたのか?」
「うん、今日久しぶりに渚沙とゲームしたらまたしたくなったんだ」
「そうか……謙、お父さんと一度対戦してみないか?」
僕は驚いた。
お父さんからゲームをしようと誘われたのは初めてだったからだ。
小学生の時はいつも僕から誘っていたから。
「いいよ、対戦しようか」
お父さんと対戦する事になった。
お父さんが選択したのは[アチェーツ]というファイターだ。
[アチェーツ]の特徴はコマンドは無いが近距離に特化していて、攻撃力も高いファイターだが中距離技は持っていない。
[アチェーツ]の対策としては近距離戦をせずに中距離戦をする事だ。
動きが遅いので逃げつつ中距離技でダメージリードを取る方がいい。
ファイター選択を終えて闘いが始まった。