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伝説から10年

 [Numbers fight]でKenが優勝してから10年の年月が過ぎた。


 Kenは高校2年生になっていた。

 僕は西条謙さいじょうけん

 10年前はゲームが好きだったがある理由で今は全くやっていない。


 学校の一日を終えるチャイムが鳴った。


「今日も疲れたなぁ。早く帰って漫画を読もう」


 僕は教室を出た。暫くすると背後から急に誰かに抱きつかれた。驚いたが直ぐに誰か気づいた。抱きついてきたのは僕の幼馴染みの北村渚沙きたむらなぎさだった。


「渚沙、毎回後ろから抱きつかないでくれ、恥ずかしいだろ」


 渚沙は駄々をこねる様に言う。


「だって、歩くの疲れたもん。謙、おんぶしてよ」


「もう高校生だろ?だったら自分で歩けばいいだろ」


 渚沙は口を膨らましてあまえる様に言った。


「謙のケチ、少しぐらい良いじゃん」


 そうこう言い合っていると家に着いた。僕は扉を開けた。


「渚沙、家着いたし帰るよバイバイ」


「謙、今日も漫画読むの?たまには私と遊ぼうよ」


「えー、嫌だ。今日は漫画読む予定だから」


 渚沙は呆れながら……


「謙は毎日漫画読んでるじゃん、たまには遊ぼうよ」


 僕は確かに漫画読んでばかりだなと思った。


「……し……仕方ないだろ面白いし……まず何して遊ぶんだよ」


 渚沙は笑顔で答えた。


「ゲームしようよ、昔は良く一緒にゲームしたじゃん、またやろうよ」


 僕は嫌だった。僕には昔、ゲームで嫌な気持ちになったしもうゲームはしたくなかった。


「漫画読みたいから嫌だよ」


 渚沙はいじわるな顔で言った。


「一緒にゲームしてくれないなら先週の謙のテスト結果を謙のママに言いつけちゃうよ?」


 僕は慌てた。何故なら人生で一番悪いテスト結果だったからだ。


「渚沙、嘘だろ?う…嘘だよな?」


「本当だよ、ね?やろうよ。ゲーム一回だけだから〜」


 僕は諦める。あのテスト結果だけは絶対に親には言われたくなかった。


「わ……わかったよ、やれば良いんだろ?」


 渚沙は満面の笑顔を浮かべた。


「やったぁ、ありがとう」


 こうしてテスト結果を守る為に幼馴染みとゲームをする事になったのだった。

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