生徒会長の初戦
佐山さんのHブロック戦が終わり山田生徒会長のKブロック戦が始まろうとしていた。
山田生徒会長の初戦の相手は外国人プレイヤーのTerryというプレイヤーだった。Terryは4ヶ月前にA国で行われる[KingMax]という大会で1000人の参加者の内、Best8になったかなりの強豪プレイヤーだ。
ファイター選択が始まり、Terryは[アチェーツ]を選んだ。山田生徒会長はいつものように[ケイン]を選択する。
お互いに握手をして対戦が始まる。
山田生徒会長は中距離技で牽制しながら少しずつ間合いを詰めていく。相手はガードを固めながらジリジリと間合いを詰める。
間合いが縮まり近距離戦になった。相手の使用する[アチェーツ]は近距離特化なので山田生徒会長の方が若干だが不利だ。
近距離戦になり山田生徒会長は相手の攻撃をガードしつつ相手にじわじわとダメージを与えていく。相手はガードを少なめにして攻撃技を増やしダメージ稼いで、互いにまだHPは五分の状況だ。
山田生徒会長はかなり落ち着いており後隙の大きい攻撃をしっかりとガードをして攻撃し、後隙の少ない攻撃は間合いを取り避けている。少しずつ山田生徒会長がダメージリードを取っていく。
しかし相手もガードに対して投げ技を通していく。投げ技でダウンさせてからコンボを繋ぎ、大ダメージを与える。
お互いにHPは半分になり、[ケイン]のspゲージがたまった。山田生徒会長は直ぐに必殺技を使用する。
必殺技は一定時間、コンボダメージを2倍になり相手のspゲージを0にする。相手の[アチェーツ]も後少しでspゲージがたまっていたのでかなり有効に効いた。
山田生徒会長はガードを固めながら少し間合いを取り、相手のミスを待つ。相手は必殺技でコンボダメージが2倍になっているのを理解し、ガードを固める。
お互いに動かない展開になり、山田生徒会長はジャンプで相手の前に立とうとする。相手はジャンプ攻撃だと読みそのままガードをしようとした。
だが山田生徒会長はわざと何もせずに相手の前に立ち、投げ技を繰り出した。相手は警戒してガードを固めていたので投げ技に対応できなかった。
そのまま投げ技が通り、ダウン用のコンボを決めてHPを削り切った。1ラウンド目は山田生徒会長が<読み>で勝ったのだった。
そして、2ラウンド目が始まろうとしていた。