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しじゅうに

 ラクくんラクくん。

 どうしてそんなに苦しそうなんだい?

 そんなことをしてる間に、また‘彼’にボコボコにされちゃうよ。

 おやおや?どうやらそうでもないね。

 ‘彼’も怯えててボロボロだし、仕返そうなんて気も起きないらしい。

 ここまでしたのはラクくんだけどね。

 あともう一発、トドメを刺そうとした途端に、ラクくんは頭を抱えて呻き出したんだよね。

 苦しそうに。

 苦しいんだろうけど。

 わたしは関係ない。

 それはよく理解してるはずだよ。だって君には猫が宿ってるもんね。

「っ…………ん!!!!」

 ラクくんはまだ痛みを堪えている。なんの痛みだっけ?そうそう、‘猫が表に出てきそう’なんだっけ。

 うん、それがいい。わたしは前のラクくんの方が大好きだから、寄生虫なんて出ていけばいいんだ。

 出してしまえ。

 ――――出ていけ。

「…………………うるせぇ」

 往生際が悪いラクくん。

「トモ…………黙れ…………っ」

 ラクくんがそんなこと言うの…………?ひどい。でも嫌われててもいい。

「最近大人しくしてたと思ったら、またお出ましか…………っ」

 なに?まるで待ってましたー、みたいじゃないセリフっ。

「頼むから静かにしててくれ…………っ」

「さっきからなにブツブツ言ってんのっ…………?」

「黙ってろっ…………」

 むー。ちょっと。さっきからなんでわたしをそんないらない子扱いするの?

「猫…………」

 いいから出ていけ、化け猫。

 “お前が出ていけ。ストーカー”

この42話が、めっちゃ恥ずかしい

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