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全財産をガチャに注ぎ込んだ結果、チームでハブられていた俺は成り上がる  作者: かわち乃梵天丸
第三章 商売をして大金持ちになったので、なんだかんだで村を作る
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ダンジョン開発

 聖水晶と交換に手に入れたダンジョンポイントでモンスターポータルを強化してみる。


 1000ポイントも注ぎ込むと面白いようにスライムがモンスターポータルから飛び出してくるようになった。


 まるでポップコーンマシンのよう。


 あっという間に部屋の中がスライムで溢れかえって地上にまで出て来そうになる始末。


「ぐは! 調子にのってやり過ぎた!」


「こ、これはちょっとまずいかも……」


「村がスライムまみれになっちゃうよ! どうしようお兄ちゃん!」


「ご主人様、この雪にお任せください!」


 雪はダイヤモンドダストを使ってスライムを全て凍らせて、アイスブレイクを使って砕いた。


 その間にミキさんがモンスターポータルを初期値に戻す。


「ヤバかったな。まさかモンスターポータルを最大値迄強化したらあそこまでスライムが溢れかえるとは思わなかった」


「怖かったー! 増殖する栗まんじゅうを前にした〇び太くんの気分だったね」


「あはは、そんな感じかも」


「スライムが湧きまくるダンジョンは作れたけどこんな物じゃ誰も来てくれないしな。至高のダンジョンを作る前に冒険者を呼べるダンジョンにしないとダメか」


「そうね、志を高く持つのはいいけどいつまで経ってもダンジョンが完成しないと誰も来なくて意味無いわね。とりあえず初心者がレベル上げ出来る10層ぐらいのダンジョンを目指そう」


「ところで、ダンジョンでやられた冒険者はどうなるんだ?」


「一応、死んだ時と同じくホームポイント送りになるんだけど、ダンジョンの場合は設定しておけば宿屋を復帰場所に設定できるわね」


「ほう」


「それにHPを完全に回復しないで瀕死の状態で復活させる設定とかも出来るから、宿屋で大儲けする事も出来るわ」


「なんか、思いっきり仕込みぽくって凄く汚い儲け方だな」


「そうかもね。でもダンジョンで現金を儲けられるのって入場料代わりの侵入宝珠と宿屋代ぐらいだからそこで稼がないと破産するわよ」


「侵入宝珠ってダンジョンの入り口の封印に捧げる宝珠か。あれでダンジョンの制作者が儲けてたのかよ。知らなかったって言うか嫌な物を知ってしまった。てっきり入り口の封印を解くための道具だったと思ってたわ」


「その位は稼がないとダンジョン運営するメリットは無いしね。じゃあ早速ダンジョンを作ろう」


「ご主人様、最高の初心者ダンジョンをつくりましょう!」


「お兄ちゃん、どんなダンジョンを作るつもり?」


「そうだな。初心者が欲しい物と言えば経験値だな。敢えて宝箱は設置せずに弱くて経験値の手に入れやすいスライムだけを設置してみるのはどうだろうか?」


「面白そうね。スライムの数はどの階でも大量に出て来くる小部屋を沢山つくって沢山の人が来ても効率的に稼げるようにして、下の階に進めば進むほど強いスライムが出てくる感じにすると面白いかもね」


「いいな、それ。ただ、それだと弱いスライムの湧く部屋で延々ダンジョンに居座られそうだから3時間に一匹とか物凄い強いスライムを出して冒険者を一掃したら儲かるぞ」


「お兄ちゃん酷ーい、あははは」


「あはは、ガイヤ君そんな事したらパニックになるからダメだよ。やるなら時間制限掛ければいいから。侵入宝珠の値段を安くして3時間で追い出す設定にすればいいわね」


「そんな事出来るのか?」


「侵入宝珠に時間制限掛ければいいんだ」


「なるほど。じゃあ強い敵は無しで階層ごとに1階LV1のスライム、2階LV4のスライム、3階LV7のスライム、4階レベル10のスライムみたいな感じで1階進むごとにスライムのレベルが3ずつ上がる様にしよう。それと各階には30の小部屋作って、小部屋は一人一部屋で多くの冒険者が来ても対応できるようにする。そしてボスは無しで宝箱も無し、1階から順番に奥の階層に潜るのも面倒だから階段で直接降りれる様にしよう。こんな感じでいいかな?」


「ボスと宝箱の無いダンジョンは斬新ね。面白そう」


 そんな感じで初心者ダンジョンを作ってみた。


 部屋にはモンスターポータルを二つ設置。


 一つはスライムをかなりの速度で吐き出すモンスターポータル。


 そしてもう一つはスライム100匹分の特大の経験値が貰えるビッグスライムが30分に一匹だけ出てくるモンスターポータルを設置した。


 このビッグスライムが受けた。


 ビッグスライムの呼び出しには毎回1ダンジョンポイントが掛かるがそのコストに見合うぐらいの客が来た。


 普通に冒険者ギルドで討伐依頼をこなして経験値を稼ぐよりも稼げるので、お金を稼ぐのは冒険者ギルドで、経験値を稼ぐのはユヘミヤ村の初心者ダンジョンでと言う事になって、初心者が大挙して押し寄せるようになった。


 初心者ダンジョンは大好評で10カ所まで新設される事になった。


 そのお陰で多くの従業員がやって来て、宿屋が30軒に、酒場や商店、銭湯、馬車ターミナルまで出来、ちょっとした街になりつつあった。


 俺は手ごたえを感じ、次の段階の究極のダンジョン作りを始める事にした。

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